セル内の特定の情報を取り出すには?
こんにちは!Soichiroのデザイナーのヨニシです。
みなさんはスプレッドシート上で「,」や「/」で区切られたデータの一部を他のセルに取得する方法をご存知でしょうか。
こちら他のセルに抽出はINDEX、一部を選択はSPLITという関数で行うことができます。
今回のブログでは、これらの関数を用いて一部を取得し、関数処理を行う方法をみなさんにご紹介していきます!
「INDEX」関数
「INDEX」関数は、指定した範囲から指定した場所の値を返す、さまざまな用途で活用できる汎用的な関数です。
特定の関数と組み合わせることで、検索先を絞ることもできますよ。
INDEXの使い方
スプレッドシートから、ある条件に該当するセルの内容を抽出する場合、「INDEX」関数を使用することができます。
=INDEX(範囲, 行, 列)
例えば、要素が入っている範囲は「A1:C4」であるとします。
「B2」に数字の500がある場合、その行・列番号を「INDEX」関数で指定して以下のように抽出することができます。
=INDEX(A1:C4, 2,2)
これで、「500」というデータが取得できます。
列・行のどちらかを選択して使用する場合は、範囲選択の後の数字の選択を1つにしましょう。
INDEXを使用する具体的な状況
「INDEX」関数は以下のような状況で活用することができます。
行・列番号によるデータ取得
「INDEX」関数を使用することで、スプレッドシートの行・列の番号を指定して、特定のセルの値を取得することができます。
データのグラフ化
スプレッドシートから必要な数字データを取得してグラフに反映させる場合、「INDEX」関数を使うことができます。
「SPLIT」関数
「SPLIT」関数は、特定のセルの文字列を指定した文字で区切って分割する関数です。
SPLITの使い方
スプレッドシートから、ある文字で区切られたセルの内容を分割する場合、「SPLIT」関数を使用することができます。
=SPLIT(分割したいセル,”区切り文字“)
例えば、分割したいセルは「A2」であるとします。
A2に「123、456、789」がある場合、その区切り文字を「SPLIT」関数で指定して以下のように分割することができます。
=SPLIT(A2,”、”)
これで、「123」,「456」,「789」という分割されたデータが取得できました。
SPLITを使用する具体的な状況
「SPLIT」関数は以下のような状況で活用することができます。
ある文字で区切れらたデータをセル毎に分割する
メールやチャットなどで送られた平たいテキストデータをセル毎に分割することができます。
他の関数と組み合わせる
恐らく、こちらで使用することがとても多くなると思います。
例えば、INDEX関数と組み合わせることで指定セルの分割されたデータの一部を抽出して取得することができます。
INDEX、SPLIT関数を組み合わせて、区切られたデータの一部を取得してみよう!
こちら、今回の本題です。
具体的には次のように抽出・取得することができます。
=INDEX(SPLIT(指定先のセル,”区切り文字“),取得したい区切られたデータの場所)
例えば、分割したいセルは「A5」であるとします。
A5に「20240530,晴れ,24.5」がある場合、その行・列番号を「INDEX」関数で指定し、その区切り文字を「SPLIT」関数で指定することによって、その日の最高気温を以下のように抽出することができます。
=INDEX(SPLIT(A5,”,”),3)
これで、「24.5」という分割・抽出された最高気温のデータが取得できました。
取得できたデータを関数処理してみよう!
例えば、先ほどのデータのようにA5,B5,C5,D5に「日付,天気,気温」があるとします。
それをA8,B8,C8,D8に取得したとして、
=AVERAGE(A8:D8)
これで、4日間の平均最高気温を計算することができます。
MAX,MINで最高最低を求めたり、金額のデータの場合はSUMで合計金額を求めたりできますね。
まとめ
今回のブログでは、INDEX・SPLIT関数を用いたデータの取得について紹介していきました。
実はこちら、僕が社内のスプレッドシートに用いたくて探したものなのですが、結果的にスプレッドシートの関数についてほんの少し詳しくなることができました。
高校・専門学校とずっとデザインの勉強ばかりしていた僕は、こういった実務に効果的な事柄についての勉強をほぼ全くと言っていいほどしてきませんでした。
商業高校に行った友達が日商簿記の試験にひいひい言っているのを横目に、予備校で毎日3~6時間デッサンをやっていた記憶があります。
ですが、今回勉強してみて、まだ全然遅いなんてことはないように感じました。
事務作業について1から勉強してみるのも意外と楽しいかもしれません。
みなさんも今回ご紹介した関数を使ってみてくださいね。
それでは!