“ちょっと誰かに言いたい”が価値になる。Soichiroの「みんなにシェアしたいタスク」は実に有益なのです

「セミナーで聞いたこれ、業務でおもいっきり使えそう」
「来月墨田区で面白そうな街イベントがあるよ!」
「クライアント様の紹介記事から新規のご注文が入ったって、ご報告キター!!」
私たちは日常的に、こんな“ちょっと誰かに言いたいこと”を感じています。でも、会社組織の中では「こんなこと、わざわざ共有するほどでもないかなぁ」と躊躇してしまうことも多いもの。
実はSoichiroには、そんな”ちょっと誰かに言いたい”を大切にするマインドと仕組みがあります。それが「みんなにシェアしたいタスク」なのです。
「みんなにシェアしたいタスク」とは
これは、たとえ小さなことでも気にせずに、社員の誰もが気軽に情報をシェアできる社内の仕組みのこと。そして投稿される内容は実にさまざまです。
- 「今朝のニュース、○○業界に関係あるかも」=業界トレンド
- 「Hさんが開発した便利ツール、試してみた?」=社内ノウハウ
- 社内にコクワガタが仲間入りしました!」=ニューフェイスの入社報告(?)
- 気になったセミナー情報や、Webサービスの紹介
- 近所に開店したレストランのメニューや価格&おいしさ報告(大切)
- ちょっとした気づきや、個人的な学びなど
業務に直結する情報から完全なる雑談ネタまで、その境界線はあえて曖昧にしています。とにかくスタッフの一人ひとりが、何らかの情報を伝える場として機能しているのです。
大切にしているのは「気軽さ」
この取り組みで最も重視しているのが、ハードルの低さです。
「深く考えなくてOK」 「まずは気軽に投稿」
これが唯一のルールと言ってもいいかもしれません。
ついつい脳裏をかすめてしまいがちな、「こんなこと知らなかったのは私だけだったら恥ずかしいかも」とか「これって投稿しても意味あるのかなぁ」という、ためらう気持ちはひとまず封印。
むしろ「こりゃいいや!」のぱっかんとした気持ちで、「誰かの役に立てればオッケー」と、まずはメッセージを送信してみるという方向です。つまり完璧な情報である必要も、全員に関係がある必要もないのです。
そう、“誰か一人にでも届けばいい”という気持ちで、社員みんなが日々、小さなシェアを重ねている。そしてその結果、どんな効果があったかというとーー
小さなシェアが大きな価値を生み出す結果に!
この「みんなにシェアしたいタスク」は、意外なところで社内に変化をもたらしました。具体的に言うと、以下のような事柄です。
1. 偶然の出会いがシナジーを生み出した
「そういえば、あの投稿で見たツール、今回の案件で使えるよ!」
「この前の記事ってちょうど担当しているクライアントの業界の話でさ、めっちゃ役に立ったよ!」
何気なく投稿された情報が、思わぬタイミングで誰かの役に立つ。そんな偶然の出会いが日常的に生まれ、時にはまさに相乗効果=シナジーを発揮しているのです。
2. 社員同士の”人となり”が見えて絆が深まった
業務上のやりとりだけでは見えにくかった、各メンバーの興味・関心や専門性。
それが「みんなにシェアしたいタスク」を通じて、「○○さん、こんなことに詳しいんだ」「△△さん、そういう視点を持ってるんだ」という発見があるのはもちろんのこと、なんとマニアな仲間を見出すことにも繋がりました。
例えばSoichiroには、インディーズ・パンクロックに詳しい60代メンバーが2名いたのです。その結果、何やらバンド話で盛り上がっておりますが(笑)、実はこうしたことが相談しやすい雰囲気や、新しいコラボレーションのきっかけにつながってもいるのです。
3. 学びの文化が自然に育った
誰かがシェアした記事を読む、紹介されたツールを試してみる。こうした小さな行動の積み重ねは、組織全体の”学び続ける姿勢”を自然に育んでいます。
押し付けられるような勉強ではなく、「面白そう」「役立ちそう」という自発的な興味から始まる学びは、定着率が高く、実務にも活かしやすいため、大いに活用される結果に繋がっているのです。
4. 情報の偏りが自然に防がれるようになった
組織が大きくなると、どうしても部署やチームごとに情報が分断されがちです。
でも「みんなにシェアしたいタスク」があると、部署を超えた情報の循環が自然と生まれ、組織全体の透明性が高まります。
情報共有がより自然に、かつスムーズに行えていることは、Soichiroの大きな強みになっているのです。
“シェアしやすさ”を支える工夫
この文化をさらに機能させるために、Soichiroでは以下のような工夫もしています。
- 反応を強制しない →「いいね」や返信がなくても気にしない雰囲気づくり
- カテゴリーを緩く設定 →厳密な分類よりも、投稿しやすさを優先
- リーダーも積極的に参加 →役職に関係なく、みんなが対等にシェアする文化
こうした工夫は、Soichiro全体の雰囲気をよりあたたかく、かつ自然に活気付けています。つまり、あなたも私もみんなオッケーという人間同士の良き関係性に繋がる結果となり、それらが更なる波状効果を生み出しているのです。
さいごに
「シェア」って、実はただの情報共有ではないのです。それはチームをつなげるやさしい仕組みであり、お互いを思いやる気持ちの表現だと、私たちは考えています。
誰かが何かを知ったとき、「これ、あの人の役立つかも」と思い浮かべる。 その積み重ねが、Soichiroという組織を柔軟で、強いチームにしてくれています。
しかも、大げさな仕組みや制度ではなく、日常の小さな”ちょっと誰かに言いたい”を大切にすること。それが、私たちSoichiroらしい働き方の一つ。
これからも、ちょっと気になる「みんなにシェアしたいタスク」を通じて、日々の業務をあたたかく、ゆるやかにつないでいきたいと思っています。