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第17回 視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2025」に行ってきました

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こんにちは。Soichiroでお客様の「プロモーション支援」を担当している、Onishiです。
先日、同行援護事業所「おとも」様が出展者として参加されたイベント『サイトワールド2025』にお邪魔してきました。

私自身、視覚障害者の方向けのイベントは初めての経験。五感を使った様々な工夫と、おもてなしの心が溢れる会場で、多くの気づきと学びを得ることができました。今回はその様子をレポートします。

開催日: 2025年10月16日(木)〜18日(土)

場所: ​すみだ産業会館・サンライズホール 丸井錦糸町店 8・9階
          東京都墨田区江東橋3−9−10 Google map

駅から会場まで、きめ細やかなサポート体制

会場建物

錦糸町駅南口から徒歩わずか3分という好立地。改札を出てまっすぐ歩けば会場に到着する距離ですが、改札付近、信号の前、建物の入口など、動線の随所にオレンジのベストを着たボランティアの方々が配置され、来場者が迷うことなくスムーズに到着できるよう、積極的に声掛けをされていました。

会場内は「配慮」が随所に

会場入り口

エレベーターホールに到着すると、そこにも多くのボランティアスタッフがいらっしゃいました。会場への案内はもちろん、困っている様子の方がいればすぐに対応できる体制が整っています。

大きく見やすい看板

会場内の動線には、大きく見やすい看板が複数設置されていました。視覚に障害のある方だけでなく、ロービジョン(弱視)の方にも配慮した、コントラストのはっきりした看板デザインが印象的です。

常時音声が流れる案内装置

トイレ入口すぐの場所には、常時音声が流れる案内装置が設置されており、トイレ内のレイアウトや設備の位置などの情報が繰り返し流れていました。入った瞬間に必要な情報が耳から入ってくる仕組みです。

さらに各個室内にもボタン式の音声情報案内装置が設置されており、必要に応じて押すと、便座の位置や操作パネルの使い方などを音声で案内してくれるようです。

盲導犬用のトイレ
会場の屋外に盲導犬用のトイレも用意されていました

触って分かる会場案内図 ”触地図”

受付でいただいた会場案内図は、厚紙製で点字付き。ブースの配置や通路を触って確認できるよう、立体的な工夫が施されています。

触って分かる会場案内図 触って分かる会場案内図 触って分かる会場案内図

盛況だった会場の様子

触って分かる会場案内図

イベント中日のお昼過ぎに訪れましたが、会場はたくさんの来場者で賑わっていました。

視覚障害者向けのサービステックやアイテムを展示するブースが数多く並び、ロービジョン体験キットや、触覚で楽しめる立体図、点字学習教材など、様々な製品やサービスに触れることができます。

どのブースでも、スタッフの方が丁寧に説明をされており、来場者との対話が活発に行われていた印象です。

ロービジョン体験キット
ロービジョン体験キット
カバンに入れて持ち運びができる歩行テープ
カバンに入れて持ち運びができる歩行テープ
実際に二条城で使用されている全体図。専用の機械をかざすと音声が流れる仕様
実際に二条城で使用されている全体図。専用の機械をかざすと音声が流れる仕様

おとも様のブースも大盛況

毎年このイベントに出展されている同行援護事業所「おとも」様。スマホで簡単に同行援護を依頼できる「ガイドヘルパーズ」のサービス紹介や、相談対応など、来場者の方々と熱心にコミュニケーションを取られている様子が印象的でした。

おとも様のブース

ブースには、おとも様オリジナルのノベルティお菓子も用意されており、可愛らしいデザインのパッケージが目を引いていました。こうした細やかな心遣いも、来場者との距離を縮める大切な要素だと感じました。

お菓子 同行援護事業所「おとも」

実践的な体験ブース

会場内には、消火器訓練、通報訓練、AEDの使い方を体験できるブースも。消化器訓練と、通報訓練を実践させていただきました。

消化器体験

「消化器本体を持って、ノズルを抜いて、ホースを持って、ぷしゅ〜」っと言っています↑

通報訓練では、機器を使って119番通報の練習。1.5m程離れたところにいる消防士さんと電話が繋がっており、画面の絵を例に通報します。

デバイス 体験中

イベントの感想

パンフレット

サイトワールドの会場では、音声案内、触覚を使った誘導、そして何より「人の声」による温かいコミュニケーションが主役でした。さらにオレンジのベストを着たボランティアの方々が自然に声を掛け、一人ひとりに寄り添う姿は、テクノロジーだけでは実現できない、人と人との繋がりの大切さを教えてくれました。

私たちが日々携わるプロモーション支援の仕事においても、この学びは大いに活かせると感じています。情報を見てもらうだけでなく、聞いて、触れて、体験してもらう。そして、受け手に寄り添ったコミュニケーションを心がけること。
これらは、障害の有無にかかわらず、すべての人にとって分かりやすく、心地よい情報伝達につながるのではないかと感じました。

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2025/4/1 更新
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