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南丹市の取り組みを勝手に図解化してみた

こんにちは!テラシマです!
今日、児童虐待のニュースが後を絶たないですが、京都府南丹市が児童虐待防止施策としてサイボウズ株式会社のクラウドサービス「kintone(キントーン)」を導入したというニュースがありました。 一般の方に理解していただけるよう、市はこの素晴らしい取り組みをどうみせていけば良いのでしょうか。そこで今回は、この取り組みを元に、一般の方にも興味を持ってもらえるよう概要を図解で表してみました。制作の手順を追いながら、取り組みの内容も説明していきます。

誰に伝えたい?図解の目的を設定しよう

「南丹市、児童虐待防止の地域連携にkintoneを導入」のニュース

実はこのニュース、サイボウズ株式会社が発信してます。ですから、クラウドサービスの概要の説明が主で、市の取り組みを中心に書かれていません。図解もすでに載ってますが、クラウドサービスの説明になっています。この図解の目的は、クラウドサービスの紹介です。企業や、他の市に対するアピールのために使用されています。

サイボウズの図解
サイボウズのニュースに載っている図解

では、この図解を市のホームページに載せたらどうでしょうか?取り組みを説明したいのに、サービスの紹介になってしまっているので、一般の方にはチンプンカンプンの話になってしまいます。

そこで今回は、市が取り組んでいることを不特定多数の方に理解していただくということを目的に制作していきたいと思います。市のホームページで公開できるような内容にしていきます。

概要の情報整理をしていきます
概要の情報整理をしていきます

一番言いたいことは?図解の軸を設定しよう

この取り組みを簡単に言うと、市が児童虐待防止対策にITを導入した、ということです。私はこの取り組みの一番のメリットは、時間の短縮だと思いました。従来、市は幼稚園や保育所、小・中学校などの児童が所属する機関から定期情報を紙で提出してもらって、10時間以上かけて資料にまとめ、そこから現場対応をしていました。事務作業のロスが現場対応の 遅れを取っていたのです。その事務作業のロスを無くしたのが、事務作業のIT化です。各機関の現場で直接画面入力し、リアルタイムで共有ができ、情報の取りまとめがほぼゼロになりました。そのおかげで、早期に問題が発見でき、現場対応を迅速に行うことが可能になります。また、時間が短縮されることによって、現場対応に時間を割くことができるというのもメリットだと感じました。

そこで、事務作業にITを導入したことによって、問題の迅速な対応ができるようになった、という流れを図解の軸(一番伝えたいこと)に決定します。

情報をスリム化して一番伝えたいことはなんなのか模索していきます
情報をスリム化して一番伝えたいことはなんなのか模索していきます

図解化していこう!

情報を整理して、図解の軸を決定したので、いよいよ制作に入っていきます。もう一度言いますが、この図解で一番伝えたいことは、事務作業にITを導入したことによって早期に問題が発見でき、迅速に現場対応できるようになったこと、です。ですから、一目見たときに事務作業にITを導入したことと、従来と比べて現場対応が迅速に行えることがわからないといけません。

図解のラフスケッチ
図解のラフスケッチ

ラフスケッチを清書し、ディテールを詰めていきます。
完成した図解がこちらです。

南丹市の児童虐待防止システムの導入についての図解 図解は文章を読まなくても50%理解できることを目指さなければなりません。概要をまとめつつ、時間の短縮をビジュアルでわかるようにしました。

情報を整理することもデザインの一部です!

素晴らしい取り組みを情報の中に埋もれさせていてはもったいありません。グラフィックデザイナーの佐藤可士和はデザインについて

“自分の仕事であるデザインも、クリエイティビティあふれる整理術だと捉えています。なぜなら、ひとつのデザインを生み出すことは、対象をきちんと整理して、本当に大切なもの、すなわち本質を導き出して形にすることだと思うからです”

と言っています。世の中に情報が溢れかえっている今日、情報を整理して簡単に読みやすく整理していく、見やすく、わかりやすく表現することは、重要な情報を見逃さないために必要なことなのではないでしょうか。その役割をデザイナーが担っているのではないかと私は思います。これからも、デザイナーとして世の中の役に立つ仕事を勉強していきたいと思います!

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