野外で芸術を楽しもう!「スマートイルミネーション横浜」
こんにちは!テラシマです!
みなさん秋といえば何を思い浮かびますか?今回は芸術の秋ということで、11月2日に横浜にある「象の鼻パーク・象の鼻テラス」で開催されていた、「スマートイルミネーション横浜」に行ってきました。残念ながら現在は終了していて、終了してしまったものを紹介して申し訳ありませんが、今回はそこで学んだアートの楽しさについてお話ししたいと思います。
「スマートイルミネーション」について
今回で9回目の開催となるこちらのイベントは、環境・省エネルギー技術とアートの創造性を融合させ、新たな横浜夜景の創造を試みる国際アートイベントです。今年のテーマは「スポーツ・カラダ・エモーション」作家11組、大学6組、企業1社の全21のアートプログラムが展開されていました。
野外で開催されていたイベントで、最初に夜に開催されると知らずに、昼間に象の鼻パークへ行ってしまいました。開催者の方達がせっせと準備をしているところを見たのですが、何をしているのか全然わからず、夜に再チャレンジしました。そしたらこんな素敵な世界が…!!
たくさんのイルミネーションのが点在していて、昼間に見た謎だった作品たちが輝いていました!これは面白くて勉強になるな、と思った作品について紹介していきたいと思います。
Movement act / 小野澤峻
8方向から木造のレールが中心で交わる構造体。レールにはそれぞれボールが⾏き交うための機能部品(ソレノイド)が取り付けられ、向かい合うソレノイド同⼠でキャッチボールが⾏われます。同時にキャッチボールし⾏き交うボールのムーブメントを追うことに、思わず⾒⼊ってしまう作品です。「誰でも夢中になれる時間」を楽しむことができます。(引用:スマートイルミネーション横浜のホームページから)
こちらの作品はぜひ動画で見て欲しいのですが、簡単にいうと渋谷のスクランブル交差点のように向かい合う物体同士がぶつからずに流れていくという仕組みになっています。
作者である小野澤さんは、元パフォーマーの方で、パフォーマンスを身体から引き離して展示することはできるのかという思いで作られたそうです。また、わざと失敗するように製作しているらしく、パフォーマンスのライブ感や緊張感も表現しています。
この作品はコンセプトが面白いと感じました。私が見ていた回ではボールの渋滞が起こり、失敗して終わりましたが、見ている人たちみんなが「あ〜〜」と声を漏らしていました。この反応までも計算されていたなんて!作品自体だけでなく、空気感や観客までも作品にしてしまう、パフォーマーだからこそ表現できる作品だと思いました。
オリンピクト / 城西国際メディア学部クロスメディアコース
日本だけでなく世界にも発信できるような作品を作りたいと思い、2020年に開催されるオリンピックに視野を向け、世界共通のコミュニケーションツールであるピクトグラムに注目した作品です。スポーツピクトグラムにさらに動きを加え競技性を持たせることで、来場者は体を動かす楽しさやスポーツの魅力を感じることができます。(引用:スマートイルミネーション横浜のホームページから)
オリンピックのピクトグラムは、オリンピックが開催される国によって変わるので、毎回話題になります。動きがあり、一目で何のスポーツなのかわからなければならないオリンピックのピクトグラムは、とても洗練された美しいデザインだと考えます。
そんなピクトグラムを、人の動きに合わせて、光を当てて表現された作品です。このピクトグラムの面白さは、胴体に光が当たっていないところ。手足に光を当てることによってそこに注目することができ、より動きが伝わるという表現がされています。また、胴体に光が当たっていないのに、あるように見えるのも不思議ですよね!線や構図が洗練されていると、ここまでシンプルでも伝わる作品の強さがあります。
たまごプロジェクト / ミラーボーラー
その場に居合わせた人々が自転車を漕ぐことで作り出される(発電される)エネルギーで、思い思いの光を作り出し、光のハーモニーを奏でる「たまご」型のオブジェを照射させる参加型のインスタレーション。音楽に合わせて漕ぎ手の心の情景をヒカリで視覚化するプロジェクト「たまごオーケストラ」も開催。(引用:スマートイルミネーション横浜のホームページから)
こちらの作品は、音楽に合わせて自転車を漕ぐと中央にあるたまごのオブジェがそれに合わせて光る仕組みになっています。自転車の漕ぎ具合に合わせて、光が点滅したり、強くなったり、弱まったりするのがとても綺麗でした。音楽がはっきり視覚化されるのではなく、光の加減で抽象的に表現されているのが印象的で、思わず見入ってしまうような魅力がありました。
また、その場に居合わせた人たちが協力して光を生み出し、音楽を光で奏でるという、人と人の会話のいらない心のつながりを生み出すことを表現しています。楽器を演奏するのではなく、自転車を漕ぐだけで演奏できる光の音楽は、観客も演奏者も一体となって大きな作品になっていました。
秋が終わる前に芸術を堪能しよう!
普段触れることのない現代美術に触れることは、人の価値観だったり、世界観を勉強できるきっかけになります。そして、ブログに起こすことによって、作品を考察したので、改めて勉強することができました。
このようなイベントは各地で行われていますので、見かけた際はぜひ立ち寄ることをオススメします!自分の価値観だけで物事を見ず、いろんな方々の意見や表現方法を学び、自分の感性を養っていきたいと考えます。
また、こちらのイベントの特設ページがとても綺麗で見やすく、他の作品も載っていますのでぜひご覧ください!
SMART ILLUMINATION スマートイルミネーション横浜のホームページはこちら