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3C分析で保活!50園以上見学した筆者が提案する、「我が家に最適な保育園」とは?

産休・育休を取得され復職される方の、2021年(令和3年)4月入園の保育園園見学・申込、いわゆる保活が佳境を迎えています。

いくつも園を見学したけれど、どうやって選んだらいいかわからない、家族で分担して見学したけれど、どうすりあわせていいかわからないという方もいらっしゃるかと思います。

延べ50園以上を見学した筆者家族が、3C分析を活用してどのように保育園を決めたかをご紹介します。

目次

3C分析とは

3C分析

当社では、WEB戦略を立てる上で、「3C分析」というフレームワークを使用し、お客様と競合企業との分析を行っております。(3C分析をまとめた「Web戦略は3C分析を活用しよう!」の記事はこちら

3Cとは

  • 顧客(Customer)
  • 競合(Competitor)
  • 自社(Company)

ですが、今回の保育園比較はこの「競合比較」を取り入れたものです。

実際の保育園比較

3C分析

筆者は、引っ越しや兄弟の関係もあり、保育ママ、無認可・認証・認可保育園、子ども園、幼稚園含め、数年で延べ50園以上を見学させていただきました。見学シーズンには毎日のように見学するにも関わらず、家族で話す時間がとれないことも多々ありました。しかし、申込の際には3C分析を使いスムーズに希望の園を決めることができました。こちらが実際の表です。

3C分析

保育園の比較手順

表は以下のように作成しました

※パートナーの方が数字アレルギーの場合は、扱い方、アプローチの仕方などはご配慮くださいませ。ただでさえ大変なのに、と溝が深まります。

1.基本情報を確認

基本情報は区や市のHPに一覧がありますので、まずは基本条件をクリアしているか、見学に行くかどうかを判断します。

1-1 定員
1-2 保育時間、土日保育、延長可能時間
1-3 通いやすさ ・距離も大事ですが、誰がどう送迎するかで変わります。
・複数の手段があるかも確認。
1-4 保育方針・教育方針
1-5 運営会社
1-6 保育士について ・配置人数、退職者数、採用者数、有資格者数、平均保育経験年数など

など

2.一般的なチェックポイントを挙げる

2-1 園児の様子 ・子どもたちの表情
・泣いている子の様子
2-2 先生の様子、対応 ・先生たちの表情
・泣いている子への対応
2-3 園の様子 ・清潔さ、部屋の広さ、明るさ、静かさ、園庭の広さ、おもちゃの種類や内容や量
・掲示物
2-4 安全対策、整理整頓 ・各種事故を防ぐ対策がしてあるか
・お昼寝時の呼吸確認の方法など
2-5 防災・防犯対策、セキュリティ面 ・登降園時の保護者の入室方法
・不審者への対策
・災害時の災害別対応、避難先、避難経路
・備蓄の内容
・リアルタイムで動画が見られるなど
2-6 活動内容 ・毎日外での活動があるか
・散歩でよく行く公園
・HP等の保育方針と齟齬がないか
2-7 給食やおやつ、補食の内容 ・ご家庭の方針と乖離がないか
・アレルギー対応について
2-8 普段の連絡方法 ・連絡帳やアプリの有無
2-9 準備するもの ・毎日の持ち物
・入園前に用意するもの
・おむつの持ち帰りなど
2-10 登園/降園時に保護者がすること ・おむつを替える、トイレをすませる
・荷物の整理
・検温
2-11 園の行事、父母会や役員など ・親も参加する必要があるか
・親も参加できるか
・平日、土日
・父母会や役員など
・保育参観、保育参加など
・保護者の見学を随時受け入れているか
2-12 子どもが病気の際の対応 ・他の園と違う点はないか
2-13 慣らし保育の期間
2-14 保育料以外の料金 ・延長料金
・補食代
・おむつ代など
2-15 家から園までの経路上の安全、周辺環境 ・長期工事をしているところはないか
・近隣の住民による反対活動はないか

など

3.ご自身の家庭環境において必要なポイントを挙げる

3-1 アレルギー対応について ・食材のアレルギーの場合は、除去食対応が可能か
・誤食しない仕組みが作られているか
・日々の活動で避けなければならないことへの対応方法
・非常勤職員含め、園全体で危険性の周知徹底が可能そうか
・危険な状態の認知、対応方法
3-2 投薬介助などが可能か ・看護師がいるか、常勤か
3-2 投薬介助などが可能か
3-3 ミルクや冷凍母乳などの対応
3-4 卒乳、離乳食、おむつはずしなどの方針
3-5 ご家庭特有の教育方針への理解
3-6 宗教
3-7 コロナの対応
3-8 その他個別対応が必要な場合の対応

など

4.項目をまとめ、優先順位が高い順5つ程度に項目を絞る

ここは重要です。パートナーと、子育ての価値観や保育園への関わり方、相手への期待や希望が全く違うことが露呈するケースが多々あります。必ず一人で決めず、夫婦や家族で優先順位を話し合いましょう。ここで一度意思統一ができると、最後まで軸がブレませんし、今後優先順位が変わる際のベースにもなります。
通いやすさ、保育内容、先生、安全性など、ざっくりとまとめてもいいでしょう。上記の項目全てを見るのは大変ですので、5つ程度に絞るといいでしょう。

5.見学後、5点満点で点数をつけ、合計得点を出す

備考欄に所感・メモも書いておきます。項目になかったけれど、加点や減点をつけたくなることもあるかもしれません。複雑化しますが、重要な項目は掛率を変えてもいいでしょう。また、見学者により点数の基準が異なるため、そこは話し合いでカバーします。

参考:厚生労働省「よい保育施設の選び方 十か条

なぜか?が数値化=見える化される

赤ちゃん

全ての園の見学が終わった後見てみると、不思議なことに、見学中に感じたままの点数が反映されているのではないかと思います。

表をもとにすると、なぜこの園がいいかが、数字で説明ができます。これがないと、A園は園庭が広くて遊具も多かったけど少し遠い、B園は教育内容はいいけど子どもたちの元気がなかったような気がする、という別軸で考えるべき項目で混乱することを避けられます。

なお、口コミも重要なポイントになりますが、情報発信者のフィルターを通しているため、全く参考にならないこともあります。一言で「いい園」といっても、ある人にとっては給食の内容かもしれませんし、ある人にとっては役員会がないからかもしれません。

我が家における必要な保育についての軸がしっかり決まっていれば、「○○がいいらしい」という情報に振り回されることもありません。新たな情報が登場した場合は、優先順位を変えるほどのインパクトがあるかを検討し、総合的に判断します。

大事なのは、この過程を経て得られる家族としての結論

最終的な判断は、もしかしたら点数通りではないかもしれません。だからといって、この分析は意味がないわけではありません。言葉が理解できる年齢のお子さんなら一緒に話し合うことも大事です。家族としての結論を導き出すまでの過程で、家族の方向性が見えてくるからです。

価値観を統一しておくと、家族のレジリエンス(適応能力)が高まる

家族

この過程を経ておくと、家族としての保育園や子どもとの関わり方、価値観の違いのすり合わせができるため、家族間においても対保育園においても、トラブルが少なくなる、またはトラブルだと感じなくなります。希望通りの園に入れないことも多々あるかと思いますが、今の環境に「あるもの」と「ないもの」がわかるため、早めに対応策もたてられます。

  • 家族で主体的に保育園を選んだので、大きく予想と違うことが少ない。
  • 理想と違う場合は、理想に近づけるための次のステップに早く移れる。
  • 他に選択肢が出た場合も、これを基準に比較検討すればよい。
  • 保育園での予期せぬトラブルや状況が変わった際、前向きに解決策を考えられる。
  • 1つの事柄だけで白か黒かを判断し振り回されるのではなく、総合的な判断ができる。

また、実際通園が始まった後は、よりよい園を求めてフィードバックもできます。

なお、「企業様の強み・弱みを見える化、価値曲線」 のようにグラフ化すると、「ないもの」=「強化すべき点」がより明確になります。

強みと改善グラフ

我が家に最適な保育園とは?

まるばつ

多くの保育園を見てきましたが、「良い保育園」の定義は、一概には言えません。

例えば
・A園では、虫よけシール×、虫よけスプレー〇
・B園では、虫よけシール〇、虫よけスプレー×
理由は、
・A園…シールが落ちて乳児が口にしてしまう恐れがあるため。
・B園…子どもがスプレーを吸い込む危険性があるため。

全く逆の方針ですが、どちらも基準は、「子どもの安全のため」です。ご自身のライフスタイルや考え方に合う園を「良い園」と判断しがちですが、そこは単なる違いにすぎません。

ただし、その理由が子どものためではなく、保育者や保護者の利便性や都合であるのなら、疑問を投げかける必要があります。

注意したいのは、「良い園」といわれる園が、我が家にとっての「最適な園」ではない、ということです。「良い園」はご家庭の数だけあります。それぞれのご家庭の状況に最もマッチする園と、ご縁が繋がることをお祈りしております。

保育園は、大事な子どもたちの命を預かり、育んでくださる場。また、先生方は保育のプロとして、子どもの目を通した新しい世界の見方を手ほどきしてくださる存在でもあります。子どもだけでなく親の成長にまで寄り添ってくださり、日々感謝しています。先生たちとも良い関係を築き、良い循環を生んでいきたいものです。

見学できなくても、保育園を知る方法

なお、経験上、見学できない保育園はまず候補から外した方がいいと考えますが、コロナ禍では状況は別です。見学を受け入れていなくても、どんな園か判断する方法として、電話やWEBサイト、口コミ、アナログですが掲示板などがあります。とある園では、このような掲示がありました。

掲示

「新型コロナウィルス感染拡大を受け、おうちで過ごされるお子さんも多いと思います。育児などで悩まれているお母さん、いつでもお気軽に保育園までご連絡ください。育児の何かのお手伝いが、できるかもしれません。。。」(文面より)

保育園は、育児における大切なセーフティネットだと思います。育児をしていると、保護者は時に、心身ともに追い詰められてしまうことがあります。このような温かいメッセージを発信できる保育園、最後の「。。。」に園長先生の心からの声が聞こえるような保育園、素敵ですよね。

最後に

お聞かせください

今回は、数値として客観的に競合と比較する方法をお伝えしましたが、私たちがWEB製作をする際、マーケティングを行う際は、このような情緒面も大事にしていきたいと考えています。むしろ、お客さまを思う経営者さまの熱い理想や心の声は、お客さまにとって最も重要な決め手となるでしょう。

当社はデジタルマーケティングを活用した客観的指標と、綿密なヒアリングに基づいた情緒的な指標、そのどちらも大事にした総合的なWEB戦略作成と運用を得意としております。

なお、競合比較やWEB戦略は、一度作成したら終わりではありません。競合企業も外部環境も日々変化します。定期的に見直ししていかなければ、自社だけが浦島太郎になってしまいます。過去に一度作成したけれど見直ししたいというご相談もぜひ承っておりますので、お気軽にお問合せください。