自社ブログ運用の仕組み化|半年で21本公開できた体制づくり

こんにちは。Soichiroでお客様の「プロモーション支援」を担当している、Onishiです。 2025年最後のブログは、この自社ブログの運用を振り返りたいと思います。
約半年前の2025年6月から本格的に動きだした、Soichiroのブログ。私自身がディレクション担当として運用に関わり、この半年で21本の記事を公開することができました。
実はそれまでは、お客さまには「ブログ更新してくださいねー」「SNSアップしましょう」など発信を促す立場でありながら、自社はというとほとんど出来ていなかったんです。(小声)社内の一部メンバーが中心となって更新していた時期もあったのですが、体制が変わったタイミングで更新が止まり半年で1本の投稿頻度に・・・。
目の前の業務に追われ、自社の発信はあと回し。おそらく、この記事を読んでくださっている方の中にも頷いている方も多くいらっしゃいますよね。!?
では、どのようにして「動き出せない状態」から抜け出したのか。ディレクション担当として実際に運用してみて分かったことを、ご紹介したいと思います。
なぜ今あえて、自社ブログを本気でやるのか
Soichiroはこれまで、クライアントワークの中で多くのノウハウを蓄積してきました。ただ、それらは案件ごとのやり取りの中で完結しがちで、外から見ると「何をしている会社なのか」が伝わりづらい状態でした。
そこで、次の3つを目的に、自社ブログを本格化しました
- ノウハウの言語化と公開
実務で使える情報を、社内外で再利用できる“資産”として残す - 活動内容の可視化
普段の支援だけでは伝わりにくい取り組みや考え方を紹介する - 採用・パートナーづくり
Soichiroの価値観に共感してくださる方と出会うきっかけをつくる
どの会社にも「届けたいのに、届ける形にできていないこと」があります。それをブログで外に出していく。これが大きな方針でした。
半年間で見えてきた「続ける仕組み」
最初からきれいな年間計画を作ったわけではありません。まずは月2本公開できたら万々歳!くらいの気持ちでスタート。
結果として、全従業員14名のうち8名(半数以上!)が自社ブログを執筆し、半年で21本の記事を公開できました。
その中で、続けるために効いた仕組みは大きく2つ。
1.ディレクターがリソースを見て依頼する
- Asana(タスク管理ツール)で、各スタッフの案件状況・余力を確認する
- リソースに余裕があるタイミングで、ディレクターから執筆を依頼する
自社ブログの発信が止まっていたその背景には、「担当が曖昧」「締切がない」「確認が滞る」など、運用面での原因がありました。
そこから今までの「書ける人が自発的にやる」という形ではなく、まず担当ディレクターを定めました。ディレクターが個別に依頼して執筆に取り組んでもらうと形にしたことで、「誰の仕事か分からないから進まない」といった事態を防げるようになったのです。
2.テーマ決めのルールを作る
次に必要だったのは「何を書くか」です。これが決まらないのに「○○さん、今月ブログ書いてね」だけでは、いつまでもスタートできません。この大事なテーマ決めについて、手探りで進行していった中で行き着いたのは、以下の3つの方法でした。
1:「詳しそう × ユーザーが知りたい」
- スタッフの得意分野を見ながら、いくつかお題を提案
- 読者(中小企業の担当者・経営者)が知りたい内容を優先
2:「クライアントへの説明に使えるか」で絞る
- 打ち合わせ前に読んでもらえる記事
- 「詳しくはこのブログをご覧ください」と案内できるハウツー
- 社内研修のテキストにも転用できるテーマ
3:担当者に「今いちばん書きやすいテーマ」を選んでもらう
- 執筆が慣れないうちは体験談寄り
- ノウハウ系でも、本人が書きやすいと思えるもの
特にクライアントと直接やり取りする機会が多いスタッフは、「最近よく聞かれる質問を記事にしたい」「何度も説明している内容をまとめておきたい」といった形で、現場感のあるネタを自然に提案してくれました。
制作はチームでバトンタッチ
そしてこの自社ブログに関しては、制作の全てをディレクターである自分が一人で抱えるのではなく、役割ごとにバトンを渡すような形をとりました。
- ディレクターが執筆担当者へ依頼
- 担当者がテーマに沿って執筆
- テーマの分野に知見があるスタッフ、またはディレクターが原稿を確認
※内容の正確性だけでなく、「この記事で何を伝えたいか」という軸がブレないようにします。 - ディレクターが必要に応じて編集
- コーダーがサイトへアップ
ディレクター、執筆者、コーダー、の最低3名で負担を分散することで、無理なく回せる体制になりました。
自社ブログ運用を動かすための3ステップ
こうしたSoichiroの経験から、自社ブログについてお悩みの方におすすめしたいステップを、3つご紹介しようと思います。
ステップ1: 目的を決める
採用のためか、既存顧客との良好な関係づくりか、新規相談を増やすためか。
「何のための発信か」が決まると、テーマが選びやすくなります。
ただし成果にフォーカスしすぎると、慎重になり、かえって書けなくなることもあるので、大枠の方向性くらいに思って取り組むと手も止まりにくくなります。
ステップ2: まずは月に2本投稿
年間計画より、まずは1本。たとえば、
- 自社の強み・提供価値を整理した記事
- 最近の成功事例の裏側
- よく聞かれる質問への回答
この「月に2本」は、週1ほど重くなく、月1よりは手応えが出やすいペースです。まずは続けられる頻度から始めるのがおすすめです。
ステップ3: 簡単なフローを書き出す
誰がディレクションするか/誰がテーマを決めるか/誰が書くか/誰がチェックするか/誰が公開するか。
A4一枚で十分なので、「自社のブログの回し方」を文章にしておくと、本当に回しやすくなります。
現時点でのちょっとした成果
ブログを本格的に運用し始めて、まだ半年ほどですが、実務の中で少しずつ手応えを感じています。
例えば、SoichiroのSNS運用支援について紹介した記事は、商談の場で説明資料としてそのまま活用しています。口頭で説明するよりも内容が整理されて伝わりやすく、お客さま自身が検討する際の参考資料としても役立っているようです。
また、ブログ記事は自社SNSでも紹介しており、フォロワーの方が記事をシェアしてくださるケースも増えてきました。その結果、フォロワー以外の方にSoichiroを知っていただく機会も少しずつ広がっています。
さらに、ブログはメルマガのネタとしても活用しているため、「何を書こうか」と悩む時間が減りました。業務効率化に関する記事などは、今後社内共有用の資料として転用できそうだと感じています。
ディレクターの推し記事
大袈裟でなく、21本全ての記事に愛着を持っているのですが、埋もれさせるのは勿体無い、推し記事をご紹介します。
お役立ち
連休前はGoogleビジネスプロフィールの設定もお忘れなく
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Zoomをよく利用される方におすすめ
もう書き起こしで疲れない!AIでZoom議事録をスマートに作る方法
個人的にお宝記事だと・・
ベテランライターが伝授する「インタビュー記事の書き方」完全ガイド
Soichiroのお仕事
プロジェクトがスタートする前の最初のお話し
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習慣化するまで伴走します!
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産学連携プロジェクトのお手伝い
弊社社長/扇塚が、ニット業界を担う人材育成への取り組みに講師として登壇
Soichiroの取り組み
全社で同じ目標をもつということ
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“ちょっと誰かに言いたい”が価値になる。Soichiroの「みんなにシェアしたいタスク」は実に有益なのです?
Soichiroならどこにいても自分らしく働けますよ。本当に。
「東京から札幌に引っ越しました!」 場所を選ばず働ける、Soichiroのリモートワークをご紹介
まとめ
自社ブログの本格運用は、社内のノウハウを言語化し、チームの働き方を見直す機会にもなりました。
情報発信は「余裕ができたらやるもの」ではなく、会社のこれからをつくるための投資だと、今は実感しています。
この記事が、「やらなきゃと思いながら、なかなか手を付けられていない」中小企業の経営者の方や、社員の方の最初の一歩を後押しできればうれしいです。
