「無担保で16億円借りる小山昇の実践銀行交渉術」
2019年2月から通い始めた、墨田区の経営塾(フロンティアすみだ塾)の先輩、株式会社マルサ斉藤ゴムの斉藤社長の紹介で岸野流 実践財務塾にて財務を勉強をしております。
お客様にホームページのアクセス状況を数字で読み解きそこから仮設を立て提案をしているのですが、自社の財務から見える自社の課題を見つけられるようにしたいと考え、勉強しています。岸野流 実践財務塾のコラボレックス株式会社の代表取締役岸野 浩通さんの講義は、初心者でもわかりやすく、また本質をついた講義で関西弁混じりでとても楽しくもあり、熱心に財務を教えてくださいます。ご興味がある方は
岸野流 実践財務塾
今回の小山昇の“実践”銀行交渉術 無担保で16億円借りるの書籍感想文ということでブログにしました。
銀行からお金を借りてどうするの?
そもそも銀行からお金借りずに経営していこうと考えていたが、税引き後の利益を積み重ねてその利益で次の投資という考えでした。
事業拡大する上で、上記の考え方ではあまりに時間が掛かります。事業拡大とは何か。自社に関しては、自社のサービスをより多くの顧客に提供し、デジタルマーケティングを通じてクライアントの将来の売上を作ることが大前提で、その上で利益体質の会社にし、スタッフ、外部協力者、地域に還元することである。
当社の経営理念・ミッションステートメント
銀行から融資してもらうということ
銀行からお金を借りるということは、下記のような理由で借りる一般的のようです。
- 事業拡大に必要な投資
- 事業成長を加速させる為の投資
- スケールメリットを得るための投資
- 返済実績を作り金融機関から信頼を得る為
- いわゆる、つなぎ融資
5のつなぎ融資は、クライアントからの受け取りが後になり、先に仕入れでお金が出る時に必要な融資。また、製造業であれば、機械が古くなったり、生産性を高める為に必要な設備投資もある。弊社は、ホームページ制作会社であるので、設備は主にPCやソフトウェア、社内の働く環境をよくする為の設備投資もあるが、攻める為の融資というのが理解できていなかった。
事業拡大したいという思いがあるが、恥ずかしながら事業拡大と資金を紐づけて考えられていなかった。
社内や外部協力者と様々な施策についてアイデアが浮かび、高揚していたが、心の奥底ではお金が溜まってから・・・的な感じで、重要ではあるが自分の中で優先順位が低いのではないかと感じてた。
また、銀行からお金を借りるのは当然利子が付き、利子分が勿体無いと思っておりました。
腹を決め・自社のサービスに自信を持ち、攻めにいく
当社のミッション・ビジョンを達成する為に、事業拡大をしなければならない。税引き後の利益を積み立てるのも時間がかかる。
自分自身40歳。
ミッション、ビジョンを達成すべく、考えてきた事業アイデアを実践する「腹を決め」、その事業アイデアに自信をもつことが重要であると「無担保で16億円借りる小山昇の実践銀行交渉術」の序章で感じました。また、利息が勿体無いのではなく、利息を上回る利益を上げるという覚悟が必要である。
これまで、お金を借りて何するの?という立場であったが、当社が目指すミッション・ビジョンを達成する為に、「銀行からお金を借りる」という意義がやっと理解できました。
この書籍で上記のことを感じながら、特の序章において
会社が倒産し、みずから命を投げ出す社業が後を絶ちません。お金は命の次に大切なものなのに、多くの社長は、あまりに無策です。なぜ会社が倒産するのか、それは社長が無知だから。
無知ではいけない。守るべきものがあり絶対に倒れることはできない。その為の銀行との交渉術の考え方とテクニックを知る上でとても参考にできる書籍でした。
特に印象的だった記述
- 銀行員を味方にする。そのために自ら銀行に出向いて決算の報告を行う
- 決算報告時は悪いことが先で良いことが後。経営が不透明では借りることができない
- 複数の銀行から借りている場合、同日に同じ内容で報告し、銀行員の反応を確かめる
- 他行の提案書を銀行交渉の際に利用する
- 銀行にブレーキの役割をもたせる。どの銀行も貸してくれなかったらその事業をやめる一つの判断材料とする
- 事業経営は、利益をだすことがいちばんではなく、「お金が回ること」がいちばん。銀行から輸血してもらう
- 倒産の最大要因は、社長が「資金音痴」だから
- 資金音痴の社長はP/Lベースで経営計画をつくる
- 比較貸借対照表をつくると異常値が見える
- 経営は逆算。最初に経常利益を決める
- 正確さは二の次。経営計画は、速くつくる
- 新規事業をはじめるときは、本業が儲かっている時
- 経常利益は、1:新規事業、2:社員教育、3:インフラ整備の順で使う
- 繰り上げ返済は銀行からの信用をなくす
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