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墨田区の中小製造業者さん必見! 助成金・補助金制度についてまとめました

中小企業は事業運営の中で、運転資金が十分にない為に活動に制限が出ることがあります。 しかしながら、条件次第でこの様な中小企業の活動を援助する為、国や地方自治体から提供される様々な助成金・補助金を利用出来ます。 国や東京都、墨田区から年間延べ3,000種類以上の補助金・助成金が出されています。 今回はこれら制度の特徴や申請のコツなどをまとめました。

助成金・補助金の違いとは?

制度を活用する前に知っておきたいのが助成金と補助金の違いです。 基本的に意味は同じで「返す必要のないもらえるお金」 ですが、審査を通過しなければ受給出来ない補助金とは違い、助成金は要件さえ満たせば受給できます。

助成金・補助金の違い

助成金 補助金
給付額 予め給付額が決まっている 支出した経緯に対して一定割合の給付
審査 なし あり
採択件数上限 なし あり
受給難易度 易しい 難しい
募集期間 通年 年1~2回
支払い時期 後払い (約2ヶ月~1年半後) 後払い(概ね約1年後)
助成金とは、「支給要件を満たした企業に対して支給されるもの」です。そのため、要件さえ満たしていれば、原則的にどの企業でも受け取ることができます。 一方、補助金とは、「要件を満たした企業からの申請を受け、国や地方自治体が審査を行った結果、支給されるもの」です。そのため、要件を満たしていしても必ず補助金を受け取れるとは限りません。
引用:知っておくべき、助成金・補助金制度
助成金の場合には、受給できる金額はそれほど多くはありません。支給額の少ないものでは数万円程度、100万円を超えるものは非常に限られています。 一方、補助金は、金額の大きいものが多数あります。支給総額が億単位という補助金も結構あります。また、支給総額が1,000万円を超えるという補助金もそうめずらしくはありません。
引用:「助成金」と「補助金」の違いとは!? 補助金は採択件数が決まっているので申請した全ての企業が受けられるわけではなく、審査を通過する必要があり必ずしも受給できるとは限りません。 一方助成金は採択件数や限度額が定められていないケースが多く、条件を満たせば受給することができ、通年で募集を受け付けている案件が多いのも特徴です。

一般的な助成金・補助金申請の流れ

助成金・補助金申請までの大まかな流れは以下の通りです。
  1. 実施計画の申請:助成金・補助金の支給要件に沿った実施計画を決定し、提出。
  2. 実施:計画の実施。※補助金の場合は審査を通過する必要があります。
  3. 支給申請:事業内容、経費を報告し助成金・補助金の給付を申請。
  4. 支給:支給要件を満たしていれば給付。
多くの助成金・補助金は実施計画の申請と支給申請の2段階の申請が必要となっています。 ただし申請機関や内容によって異なる場合があるので事前に確認しましょう。

助成金・補助金申請の前に抑えておきたいポイント

申請時期に注意!早めに募集が終わってしまうケースも

助成金は「早期終了」に注意しましょう

助成金の応募期間は案件により異なりますが、補助金に比べ募集受付期間が長い傾向があります。 助成金には要件を満たせば支給される【先着順型助成金】、書類審査後に予算枠まで支給される【書類審査型助成金】、査後対象者を選抜し選ばれた企業に支給される【競争審査型助成金】があります。 このうち【先着順型助成金】【書類審査型助成金】は募集要件を満たすことで受給可能ですが、予算枠がいっぱいになると「早期終了」となり申請受付期間内であっても募集できないケースがあるので注意が必要です。

補助金は「応募受付期間」に注意しましょう

一般的に4〜6月の春先に募集が始まります。 応募受付期間は約1週間〜1ヶ月と短く、期間を過ぎてしまうと当然ながら受理はされません。事業計画書類の作成もあるので、例年募集を行っている補助金の時期や必要書類を調べておくと効率的です。

入金時期は不明・・・後払いに注意!

よくある補助金・助成金のスケジュールを紹介しますと、5月に応募。6月に交付が決定。7月から事業開始。3月に事業終了。翌4月に事業実績を報告。5月に検査。6月に入金。 といった具合で、事業開始後1年近く後に入金というケースが多いようです。
引用:補助金・助成金の支払い時期
助成金の種類によっては、一回で振り込まれるものもあれば、一年に一回ずつ申請するものもございます。
引用:中小企業支援情報相談センター
ほとんどの場合、入金まで「6ヶ月以上」かかる
引用:助成金「申請から入金までどれくらい?」 助成金・補助金の入金は申請書類の検査量や関係機関の作業量・都合に左右されるため入金時期の明示されていませんが、いずれも事業実施後の「後払い」ですので資金練りに注意が必要です。

助成金・補助金の共通要件を満たしていますか?

様々な助成金・補助金がありますが、それらに共通している申請に必要な要件は助成金活用ガイドによると以下の通りです。これらの要件を満たしていることが条件となります。
  • 雇用保険適用事業所の事業主であること不正受給をしていないこと、不正受給をしてから3年経過していること
  • 不正受給をしていないこと、不正受給をしてから3年経過していること
  • 支給のための審査に協力すること ・支給または不支給の決定のための審査に必要な書類等を整備、保管していること ・支給または不支給の決定のための審査に必要な書類等の提出を、管轄労働局から求められた場合に応じること ・管轄労働局等の実地調査を行うこと
  • 風俗営業等関係事業主でないこと
  • 反社会的勢力(暴力団関係)でないこと
不正受給をしないことや審査に協力することなど当たり前のことばかりですのでほとんどの事業者さんは申請可能なのではないでしょうか。 受ける助成金・補助金によって要件が加わるので、事前に把握しておきましょう。

助成金・補助金をもらうための4つのコツ

助成金は審査が無いケースもありますが、事前に提出する書類には助成金・補助金ともに細心の注意が必要です。また補助金についてはプレゼンテーションを行うケースもあります。今回は書類作成における基本的な4つのコツを紹介します。

1. 事業に合った助成金・補助金を申請する

助成金・補助金の案件にはそれぞれ「条件」「目的」があります。「条件」に合った案件を選び、「目的」を達成出来る見込みのある事業計画書を提出することで審査に通りやすくなります。まずは自社の取り組みに合った助成金・補助金を探すことで、その後の事業計画書作りもスムーズに行うことができます。

2. 支給する側の意図を踏まえた事業計画・予算書作り

募集要項や申請書、申請書の見本などをしっかり読み込み、助成機関・行政の資金提供側の期待やねらいを把握しましょう。事業内容、予算書、スケジュールは連動させ、事業計画に見合った予算書を作成できると更に効果的です。

3. 申請書はわかりやすさを重視

所定のフォーマットに従って申請書等を作成します。補助金はその後審査が行われる場合も多いのですが、一部助成金などは申請書のみで採択の可否が決定される場合もあるので細心の注意を払う必要があります。機関の担当者は、特定の業界に精通しているわけではありませんので、専門用語や業界用語を把握しているわけではので誰にでも理解できるわかりやすい文章を心がけましょう。

4. 「根拠」「数字」を示し説得力を高める

事業計画書には過去の実績や経験を示すだけではなく、申請する事業について実現可能であることが分かるよう客観的な証拠を提示しましょう。独自の調査結果や公的機関の公開データなどを引用しながら「資金をどこに使うことによって、どのような成果が得られるか」という情報を明確に示すと採択される可能性が高まります。

社労士への依頼を検討も視野に入れましょう

基本的に助成金・補助金申請は自分で行うことが可能ですが、申請書類の作成に時間と手間が掛けられない場合は社会保険労務士へ頼む方が、申請漏れ・申請時のリスクが低くなり、自社の負担が少なくなります。ただし報酬の支払いが発生することや、社労士とは言えすべての助成金・補助金を把握しているわけではありませんのでその点は留意する必要があります。

墨田区の製造業者さん必見!活用してほしい助成金・補助金

墨田区の中小製造業者が活用できる主な助成金・補助金制度についてまとめました。 募集が終了している案件についても次年度以降の参考になさってください。

ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金【募集終了】

中小企業・小規模事業者が取り組む生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等の一部を支援する助成金です。(全国中小企業団体中央会 ) 詳しくはこちら

事業継承補助金【募集終了】

事業承継補助金は、事業承継やM&Aなどをきっかけとした、中小企業の新しいチャレンジを応援する制度です。経営革新等や事業転換を行う中小企業者に対して、その新たな取組に要する経費の一部を補助する制度です。(事業承継補助金事務局) 詳しくはこちら

革新的事業展開設備投資支援事業【募集終了】

更なる発展に向けた競争力強化、成長産業分野への参入、IoT・ロボット活用を目指す際に必要となる最新機械設備の購入経費の一部が助成されます。(東京都中小企業振興公社) 詳しくはこちら

IT導入補助金【募集中 2020年6月迄】

自社の課題やニーズに合ったITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助する制度です。ホームページ製作の初期費用などが補助対象となります。(経済産業省) 詳しくはこちら 当社でもIT導入補助金事業者として登録しており、ほぼ半額でホームページの制作が可能です詳細はこちら
IT導入補助金をホームページ制作に利用する方法をまとめた記事はこちら

まとめ

  • 助成金・補助金は年間のべ3,000種以上
  • 助成金は要件を満たせば概ね受給できる
  • 補助金は審査が必要
  • 後払いなので資金練りに注意
  • 申請のコツを抑えた申請をしましょう
  • 毎年改正や廃止や新たな助成金・補助金の新設があるため、こまめにチェック
助成金・補助金を使うことで自社負担を少なくし事業に役立てることができます。 どんな助成金・補助金があるのかを把握し、自社の事業に合った活用をしていきたいですね。

墨田区の中小企業に絞った 助成金・補助金一覧

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