第17回ジャパン・ベストニット・セレクション2025へ行ってきました

こんにちは!Soichiroでお客様の「プロモーション支援」を担当している、マツバラです。
11月5日、6日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された「第17回ジャパン・ベストニット・セレクション2025(JBKS 2025)」にキムラと一緒に行ってきました!
今回は、Soichiroでお手伝いさせていただいているお客様のブースを中心にご紹介します。
ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)って?
ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)は、Made in Japanのニット製造技術と品質を国内外にアピールする合同展示会です。国産ニット製品やテキスタイルに特化した専門展で、業界の方々から注目を集めています。
今回の展示会のテーマ
現在、ニット業界は原材料費や電気代の高騰、人手不足、国際情勢の不透明さなど、厳しい環境に置かれています。そんな中で、日本のニット業界は新しいサプライチェーンの構築や革新的な製品開発に積極的に取り組まれています。
JBKSは、各社が自社の強みを活かした製品や技術を発表する場で、会場では企業ごとの取り組みや新しい試みを来場者が知ることができる展示会でした。
会場では、各社の熱意と創意工夫が凝らされた製品が並び、大変刺激を受けました。
株式会社小倉メリヤス製造所様|高機能テキスタイル
株式会社小倉メリヤス製造所様のブースは、「ここまでできるの!?」と思わず声が出てしまうような、技術を用いた超高機能なテキスタイルがずらりと並んでいました。
ランニングウェアやアウトドアウェアなど、幅広い用途で活かせる技術が多く、応用の広がりを感じました。
また、超高機能UVカット生地の効果を実際に見せていただき、薄い生地でもしっかりと紫外線を遮る様子を目の当たりにし、改めてその性能に驚かされました。
株式会社ズーム様|サステナブルな取り組み「反毛」技術
株式会社ズーム様のブースでは、OEM事業を中心に手がけるファクトリーとしての取り組みが紹介されていました。
中央には、自分らしく、そしてキレイに年齢を重ねていきたい大人のための機能性商品を展開するオリジナルブランド「ICHORA+(イッチョウラ・プラス)」が展示されており、触れた瞬間に上質さが感じられるアイテムが並んでいました。
そして特に印象的だったのが、今回初めて展示されていたという 「反毛(はんもう)」技術!Tシャツなどの製造過程で出てしまう生地の端材を粉砕して、綿状に戻して再利用するという環境配慮型の技術です。
反毛リサイクル繊維の特徴
- 生地くずを粉砕・綿状に戻し、バージンコットンと合わせて糸にする
- コストはかかるものの、資源を無駄にしない真剣なサステナブルの姿勢
技術力に裏打ちされた“ものづくりの丁寧さ”と、環境への意識の高さが印象的でした。
株式会社和興様|縫製工場の海外BtoBを強化
株式会社和興様のブースでは、国内外の取引先ネットワークや、縫製工場としての強みが分かる資料やパネルが展示されていました。
近年は海外向けのBtoB事業にも力を入れられており、海外からの問い合わせ状況や取り組みの方向性について伺うことができました。11月末には、バンコクでの展示会に出展される予定だそうです!
今後の展開についてお話を聞きながら、国内工場ならではの品質力と、海外市場へ積極的にアプローチされる姿勢が印象に残りました。
中橋莫大小株式会社様|ルームシューズ「merippa(メリッパ)の展示」
墨田区に本社を構える中橋莫大小株式会社(なかはしメリヤス)様。1951年創業の老舗で、70年以上カットソー製品を手がけてこられた企業です。
会場では、オリジナルブランド「merippa(メリッパ)」が展示されていました。こちらは「スリッパでも靴下でもない、まったく新しいフットウェア」として2013年に誕生した製品です
パリにも店舗があり、世界各地で展開されているそうです。会場にはカラフルでさまざまな柄のmerippaが並んでいて、思わず手に取りたくなる可愛さでした。
これからのシーズンに向けて、実際のお店でもじっくり選んでみたいと思いました。
東京ニットファッション工業組合青年部様|7社の技術が集結
東京ニットファッション工業組合青年部として、安泰ニット株式会社東京営業所様、大石メリヤス株式会社様、有限会社オフィスホドタ様、佐藤莫大小株式会社様、株式会社ハシモト様、丸和繊維工業株式会社様、百瀬繊維株式会社様の7社が共同で出展されていました。
展示されていた製品に実際に触れてみると、どれも心地よい質感で、各社が培ってきた技術の違いや特徴が伝わってきました。
7社が一つのブースにまとまって展示することで、多様なアプローチやものづくりの幅広さを感じられる内容となっていました。
東京ニットファッション組合(TKF)様と国際ファッション専門職大学様との「産学連携プロジェクト」において、弊社はコンテンツディレクションを担当しており、扇塚は講師として登壇もしています。
関連ブログ:弊社社長/扇塚が、ニット業界を担う人材育成への取り組みに講師として登壇
まとめ
第17回ジャパン・ベストニット・セレクション2025は、日本のニット産業の「今」をリアルに感じられる、とても魅力的な展示会でした。
グローバル化が進む中で、「Made in Japan」の価値とは何だろう、と改めて考えさせられます。今回出会った企業の皆さんは、その価値を守りながらさらに高めようと日々努力され、新しい市場にも積極的にチャレンジされていました。
私たち株式会社Soichiroも、こうした日本のモノづくり企業のプロモーション支援を通じて、素晴らしい技術や製品を国内外に広く知ってもらうお手伝いができればと思っています。
関わりのある企業の皆さんが展示会で活躍されている姿を見ることは、本当に励みになります。日本のニット産業がさらに盛り上がるよう、私たちも応援していきます。
