行動を呼びかける マイクロコピー集
マイクロコピーとは、メルマガ登録ページや購入ボタン、ナビゲーションなどの小さなスペースに表示されている短めのコピーのことです。ユーザーに行動を促すうえで非常に大きな効果が期待できます。
今回は行動を呼びかけるマイクロコピーについてのポイントと事例を紹介します。
一般的に、ボタンがあるとユーザーが意思を決定するのにそこで立ち止まります。
そこでユーザーは上から下に読んでいくので、ボタンの上に行動へのモチベーションを高めるマイクロコピーを配置するのが有効です。
手軽さをアピールする
手軽さのアピールは、ユーザーの行動を後押しすることにつながります。なぜなら、行動することの障壁となる「時間と手間を取られるのは面倒だ」という気持ちを取り除くからです。
キャッシュレス決済サービスの事例
スマホ一つで簡単に支払いが出来る、今話題のキャッシュレス決済サービスの一つであるPayPayの店舗向けサイトの画面です。
「スマホユーザーの約2人に1人が登録しているPayPay」のコピーで店舗サイドの注目を集め、「まずは1分で仮登録」のマイクロコピーで、面倒でなさそうだという印象を与えつつ入力フォームに誘導し、導入を後押ししています。
貸切バス予約サービスの事例
バスなびは貸切バスの予約サイトです。見積もり方法もWEBと電話の両方があります。WEBでの予約が慣れていない方、急いでいる方は電話での予約になりますが、「現在オペレーターにすぐおつなぎできます。」のマイクロコピーで、電話が繋がらない、待たされてイライラするリスクが回避されそうだということで行動を強力に後押ししています。
更にダメ押しとして「経験豊富なオペレーターが対応」「オペレーター紹介」のマイクロコピーも安心と親しみやすさを感じます。
ビジネス決済代行サービスの事例
サブスクペイは継続課金ビジネスに必要な機能を集約し、毎月の決済を自動で処理し、顧客の増加に負担少なく安心して対応できる決済代行サービスです。
この会社のトップページにあるお問い合わせ、資料請求のボタンには「1分で完了」、またWeb審査をはじめるのボタンには「簡単審査」というマイクロコピーが付いており、手続きが簡単で手間がかからない印象を与えています。
保険会社の見積もり事例
このマイクロコピーで見積もりは無料で手間もかからないということが伝わります。
具体的なイメージにつながる数値を示す
ユーザーが商品や手続きについて具体的にイメージできるように、数値を示すのも効果的です。
その後の状況がよくイメージできると、漠然とした躊躇が払拭され、行動を起こしやすくなるからです。
TuneCore Japanの事例
ミュージシャン向け音楽配信サービス。100%、286億円、100万曲などの魅力的な数字で契約に結びついています。
ふるさと納税の事例
「利用率No.1」のふるさと納税サイトであることをアピールすると同時に、災害支援の金額が刻々とタイムリーに表示され、注目を集めています。
リンク先の内容を具体的に表示する
ボタンやバナーのマイクロコピーでは、リンク先の内容を具体的に表示することが大切です。
大谷翔平CM起用コーセーDECORTEの事例
大谷翔平を起用したコーセー化粧品DECORTEの美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」のTVCMが放送開始後、男性購入者が通常時の7.5倍になって話題になっている。
そのサイトでは数量限定のノベルティをプレゼントするキャンペーンを実施中。
その詳細を見るボタンは他のボタンよりも目立つように濃い色で「ご購入でプレゼントキャンペーンの詳細はこちら」の表示があり、購入した人以外は応募できないことが分かるマイクロコピーが表示されている。
MacのPCの事例
縦横わずか19.7cmのデスクトップPC。
ボタンの表示が単純に「詳細を見る」ではなく、具体的なメリットである「M1が桁違いに速い理由を見る」ことを表示してユーザーを次に誘導しています。
タイミングワードを使う
いつ行動するかを示すタイミングワードという表現を使うのが効果的な場合もあります。タイミングワードとしてよく使われるのは、「今すぐ」です。
「今すぐ」というマイクロコピーは、ユーザーを“今この瞬間に行動すべきだ”という気持ちにさせるからです。
PCのネット販売事例
Windows7もサポート終了となり、パソコンも古くなってきたのでどうしようかと思ってHPのサイトを見ていたら、真っ先に目に入って来たのが「在庫限り!アウトレットセール」のマイクロコピー。
お買い得の情報があるはずと思って読み進めると、「台数限定大特価!」とあり、残り台数がカウントダウンされ「※台数がなくなり次第、キャンペーン終了になります」と「※配送料弊社負担」のコピーが購買を更に後押ししています。
遠隔学習Udemyの事例
話題のAI講座を学習するにあたり、あと1時間で購入金額が変わることを表示することで「今すぐ購入する」ことを促しています。
映像配信のNetflixの事例
「まもなくご視聴いただけます」のコピーと誘導ボタンに「今すぐ始める」の表示をすることで、ユーザーが他のページに行ったまま戻らないという事態を避けることができます。
また、「いつでもキャンセルOK」で安心してユーザーにクリックしてもらえる機会が増えます。
入力フォームにヒントを入れる
サイト内検索窓近辺に検索のヒントになるマイクロコピーを入れるのも、CVR向上につながります。 サイト内検索窓を使う人は、そうでない人に比べて2~3倍成約率が高いと言われています。
フォルクスワーゲンの電気自動車の事例
今話題のフル電動SUVを、どこのデイーラーで扱っているのかを検索する際、フリーワード検索として郵便番号、住所、駅、施設などから探せるよう、検索窓の上に事例を表示。
食べログの事例
食べログではお客の頭の中や、思い浮かべているワードに合わせて、「場所」「食べ物・店・部屋のタイプ」「日時」「人数」と調べたい順に検索フォームが並んでいます。
「場所」「食べ物・店・部屋のタイプ」については検索窓に具体例を表示して迷いのないよう誘導しています。
過去のマイクロコピー集の投稿はこちら
行動を呼びかけるマイクロコピー集 (2023年4月更新)
ベネフィットを伝えるマイクロコピー集 (2023年2月)
不安を和らげるマイクロコピー集 (2023年5月更新)
信頼性をアピールするマイクロコピー集 (2023年2月)
ファンになってもらうマイクロコピー集 (2023年2月)
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