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「職場のポジティブメンタルヘルスシンポジウム」で学ぶ、組織の活性化とは

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こんにちは、Soichiroの総務で助成金担当をしているTです。先日、東京都産業労働局の主催による「職場のポジティブメンタルヘルスシンポジウム」のライブ配信を視聴しました。

職場のポジティブメンタルヘルスとは、「働く人が心も体も健康で、生き生きと充実して働くことで、組織を活性化させる」という取り組みのことです。

東京都では、働く人のこれからのメンタルヘルス対策として、この「ボジティブメンタルヘルス」を推進しており、今回のシンポジウムでは、すでに取り組んでいる3企業の紹介・パネルディスカッションなどが行われました。私たちはもちろん、皆様の会社でも参考になることがあるのではないかと思い、ここにご紹介したいと思います。

そもそもポジティブメンタルヘルスとは

WHO(世界保健機関)では「心の健康(メンタルヘルス)」について、「生活のストレスに対処でき、自分の能力を発揮し、よく学び、よく働き、 コミュニティに貢献することを可能にする、精神的に良好な状態」と定義しています。

そして職場のポジティブメンタルヘルスは、「心身ともに健康に、いきいきと充実して働くことを通じて、組織の活性化と生産性の向上につなげていく」という取り組みです。

では、具体的にどのようなことに取り組めばよいのか。シンポジウムで発表された内容をお伝えしていこうと思います。

働く人の心の健康の新しい考え方「ワーク・エンゲイジメント」

まず今回のシンポジウムで、職場のポジティブメンタルヘルスを理解するためのベースとなっていたのが 「ワーク・エンゲイジメント」 という考え方です。

ワーク・エンゲイジメントとは、仕事に「活力(仕事からエネルギーを得て活き活きしている)」「熱意(仕事に誇りややりがいを感じる)」「没頭(時間の経過も忘れてしまうほど仕事に熱心に取り組む)」の3つが揃った、ポジティブで充実した心理状態のことを指します。

参考:厚生労働省「働きがい」をもって働くことのできる環境の実現に向けて

1.ワーク・エンゲイジメントが揃った時の企業メリット

「活力・熱意・没頭」の3つが揃うワーク・エンゲイジメントが高い従業員には、次のような特徴があり、それらは企業にとって大きなメリットとなります。

①パフォーマンスが高いため、組織全体の生産性向上や業績向上につながります。

②従業員が仕事にポジティブな感情を持つことで、組織への帰属意識が強くなり、離職率が低下する傾向があります。

③従業員のワーク・エンゲイジメントが高いほど、顧客の満足度も高まるという調査結果も出ています。

では、従業員のワーク・エンゲイジメントを高めるためにはどうしたらよいのでしょう。

2.従業員のワーク・エンゲイジメントを高めるためのポイント

仕事の資源を増やす:上司からのフィードバックや研修機会の提供など、従業員のモチベーションを高め、ストレスを軽減する要因を増やす。

ポジティブな動機づけ:「〜しなければならない」という義務感からではなく、「楽しいから」「好きだから」という内発的な動機づけを重視する。

多様な働き方の支援:企業文化や制度を整備し、多様な働き方を支援することも効果的。

そしてシンポジウムでは、この「ワーク・エンゲイジメントを高める」こととして、次のような取り組みが発表されました。

3.シンポジウムで発表されたワーク・エンゲイジメント向上施策

職場による人事評価制度の整備
ジョブクラフティング(個人が主体的に仕事の意味づけや関係性を変え、価値を生み出す工夫をすること)
1日の終わりに「できたこと」を肯定的に振り返り記録する(WEDiary)
食事・睡眠・運動など生活習慣の改善、座位時間の削減、昼休みの確保
笑いの頻度を増やす生活習慣の推奨(心理的・身体的健康が向上するというデータあり)

ポジティブメンタルヘルスを実践する企業の取り組み

シンポジウムでは、こうしたワーク・エンゲイジメント向上のための施策を踏まえて、ポジティブメンタルヘルスを実践する企業からの取り組みが紹介されました。

1.ライフワークバランスの推進

育児休業、介護休業、テレワーク制度、育児に関する特別休暇、時間単位の有給休暇制度等の整備
個別面談

2.成長支援の体制

様々な相談相手(直属の上司だけでなく、他部署の先輩など)とタイミングで1対1のミーティング
オンボーディング(新しく組織に加わった人材を早期に戦力化する施策)
 ・新卒者・中途採用者・異動者に対し、3か月後、半年後、1年後などに行う。
   ・入社3年後の社員の人事課長、所属長、総務担当との2対2のミーティング
健康推進本部やキャリア支援室を設置
 ・社員相談しやすい体制づくりや、健康診断結果フォロー。
メンター制度の規程、メンタルヘルス・ハラスメントの講習会、ライフプランセミナーなどの開催

3.コミュニティづくり

職業務を超えた社内(他部署)でのつながりを促進。研修、懇親会(同期会、コミュニケーションランチ)有志の集まりなど、強制しないで、いろいろな興味をもてる機会を作る工夫をする。
社内コミュニケーションツールの活用

4.健康経営の宣言

健康優良企業を目指す
社員一人ひとりが心身ともに健康で働ける環境を整備する方針を掲げる

感想

今回のシンポジウムを拝見し、心の健康に力をいれている企業の真摯な取り組みと、その建設的な在り方を改めて実感しました

Soichiroでも、フレックスタイムや、テレワーク、最近ではバリュ活(会社が大切にする価値観や行動指針を全員で発言し確認し合う活動)など、すでにポジティブメンタルヘルスに繋がる取り組みを多く行っています。会社がそれらをさらに整備しつつ、社員自らがワーク・エンゲイジメントを高める意識を持つように行動していくこと、そして「心身ともに健康に、いきいきと充実して働くことを通じて、組織の活性化と生産性の向上につなげていく」というポジティブメンタルヘルスを実践することの大切さを強く感じました。

また、関連してもうひとつ印象深かったことが、ジョブクラフティングです。
これは、私が20代の頃からこれまでの仕事、例えば書類作成などでも、意識せずに行っていたことだったのです。
そしてこれがエンゲイジメントを高めることとは全く思いもよらなかったのですが、自分が行っていたことだけに、これは皆さんにもおススメできます!
簡単ではない場合もありますが、モチベーション向上に役立つことは間違いないと思います。

最後に、次の言葉が強く印象に残りました。
「何気ない日々の会話を大切に、特に日頃から上司から積極的に語りかける。」
毎日時間と気持ちに余裕がないと難しいことではありますが、上司部下にかかわらず、これは日々心掛けやすい、少しずつでも挑戦できそうな取り組みだと思ったのです。
よろしかったら、皆さんもぜひ、できそうなところからトライしてみてくださいね。

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2025/4/1 更新
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