「Web担当者Forum ミーティング2018 秋」に参加してきた vol.2
Soichiroノダです。
Web担当者向け「参考になる」「役に立つ」情報が得られるセミナーイベント「Web担当者Forum ミーティング2018 秋」の続編です。
前回ブログに続き、皆さまにエッセンスをお届けいたします!
今回は3つの講演を、少しだけ深掘り?して語っていきたいと思います。
PDCAを回せるデジタルマーケ人材を6ヶ月で使いものにする!IDOM中澤流 育成ノウハウを大公開
「デジタルマーケティング」ができる人材
IT業界は別として、どこでもひっぱりだこの昨今。
- そもそも「デジタルマーケティング」自体が比較的新しい分野だけに、経験豊富な人自体が少ない
- 進化がめちゃくちゃ早いので、過去の成功実績が今後の成功を保証する訳でもない
なので、マーケティング、というかビジネスの中でますます幅を利かすようになっているデジタルマーケティングができる人材を、どこの組織でも育てていかなくてはならない、という差し迫った状況があると思います。
そうした課題に対し、実際にデジタルマーケ人材の育成と向き合ってきた(株)IDOM(イドム)のデジタルコミュニケーションセクションを率いる中澤氏から、何を最も重視し育成にあたってきたかというお話しでした。
ちなみにIDOMは、自動車の買取り、販売で有名な「ガリバー」を展開する会社さんです。
具体的に「ガリバー」では、ガリバーアプリによって、中古車の検索とチャットによる接客機能を融合させ店舗での体験をできるだけ再現しています。
同社のデジタルマーケティングは、効率性を追求したものから、アプリの活用によりチャットによって顧客を温めることを目指すものに変わってきているそうです。
そうした方向性の変更の中にあって、さらにより顧客視点で進化させつづけることができる人材、そんなマーケターを育てたい!
そのために何をすべきか、というのが講演の肝でした。
この文脈でマーケターに求められる能力とは?
ずばり
「真摯さ」という素養(体幹)
次が思考のベースとなる行動の型や習慣(コアスキル)
]最後が、知識とテクニック(PDCAの型)
鍛える順番が重要ということ。
PDCAでは、成果を向上させる方法は「打数」しかない。よっていかに「高速」に回し、成果を「積み上げ」ることができるか(質よりも量)
とかく「デジタルマーケティング」という言葉が一人歩きしがちですが、中澤氏が語ったことは、
- 真摯な姿勢でお客様に向き合う
- お客様をわかっていないことを意識する
- 真因遡求する癖をつける(問題の原因を明らかにし、効果的な施策を考える)
- 近道はない
という、普遍的な真実に集約できると思います。
おまけとしての、「学習手段としての本の読み方」も面白かったのでご紹介します。
例えばWEBマーケティングの学習をしたければ、「マンガでわかる」とか「一番やさしい」とかわかり易い同じテーマの本を複数読んで、共通に語られていることを最も重要なセオリーとして吸収せよ、とのことでした。
バイブル的に分厚い本を一冊読むより、上述のやり方が最も頭に入りやすいということです。
これは、とっても参考になりますね~!!
現役オウンドメディア編集長が赤裸々告白! ~立ち上げから撤退まで~
ぐるなび、SUUMOなど、名だたるオンラインサイトの編集責任者によるパネルディスカッション。
そもそも「オウンドメディア」とは何?という話があると思います。
オウンドメディアとは自社で運営するサイトのことです。
それは「ホームページ」じゃないか?と思われる方も多いと思いますが、「オウンドメディア」とは、ホームページも含め自社で運営するサイトやSNSの総称です。
同パネルディスカッションは、オウンドメディアの中でも、特にユーザー(=顧客)にとって役に立つ、または関心の高い記事(コンテンツ)を掲載することで、自社サイトへの集客や、問い合わせや購入(コンバージョン)につなげることを目的に作られたサイトの運営についてのお話しです。
「コンテンツマーケティング」と呼ばれたりもしています。
詳しくはこちらで>いまさら聞けないオウンドメディアの定義
もともとIT企業が牽引してきた動きですが、ここ数年、自社運営のメディアサイトを立ち上げようとする企業の業種が広がっているそうです。それを証明するかのように、聴講者も6割余りがメディアサイトを現在運営していると手を挙げました。
そんなブームともいえるオウンドメディアの中でユーザーを引きつけるために各運営者がやってきたことは、サイトのテーマと目的を決める
つまり、”どういうユーザーにどういう行動をおこしてもらいたいか” を明らかにする。
それにより、
狙うべきキーワードをしっかり選定する。その上で記事や記事タイトルを作成する。
これはどういうことかというと、ターゲットとするユーザーの課題の解決やニーズに対応する言葉(キーワード)は何かを調べるということにです。手法については省略しますが、結局は、
ユーザーの課題、ニーズをしっかり把握する
ということ。
こう書いてしまうとしごく当たり前なのですが、意外に感覚や勘を頼りに記事の企画をしている企業も多いのかもしれません。
ここができたら、サイトの使い勝手を考えましょう。
今日からあなたも直ぐに使える ~ テモナ”実践塾”のご紹介 ~通販成功の掟「4か条」
リピート通販システムで日本最大の利用者を誇る「たまごリピート」。
その運営会社テモナさんが、通販を成功させるためのマル秘のテクニックを教えてくれました。
通販向けということで、多くの皆さんにとっては、直接関係無いと思われるかもしれません。
ただ、通販に限らず商売をされる方にとって共通と思われるポイントがありましたので、ご紹介いたします。
それは、自社商品の価値 ≠ 商品力
商品力でない部分で勝負せよ!
商品力でない部分とは、
付加価値。
つまりオンラインでわざわざ買ってもらうために、そこだけでしか買えない価値を見つけ(作り)、それ(付加価値)で売る必要があるということです。
こんな分かり易い例を出して説明してくださいました。
わかりますでしょうか?。
この松坂牛の通販者さんは、松阪牛そのもの(商品)で買ってもらうことを狙っているのではないのです。
「目録」が売り、目録 =「付加価値」
なんです!
黄色くハイライトしたところは会社が選定したキーワード、つまりここに同社が狙う顧客像が反映されているのです。
わざわざ通販で買ってもらうためには、この「付加価値」が重要だということがおわかりいただけたでしょうか。
通販に限らず、中小・零細企業にとっても、この「付加価値」の発想は大変重要なポイントかと思います!
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