事例紹介

株式会社サンコー・取締役社長 有薗悦克様

物としての価値がある印刷物を作る。Webサイトはそれを伝える手段

ご利用プラン
  • ペルソナ策定・カスタマジャーニーマップ構築支援
  • URL再設計
  • 掲載内容の再構成
  • デザイン部分改修・コーディング
ご継続案件

運用・サポート支援 毎月1回お打ち合わせプラン

株式会社サンコー

株式会社サンコー様は、印刷業界において50年以上の経験と実績を持ち、クライアント様の「こうしたい」というおもいをカタチにする仕事、色彩に対するこだわりと技術力に優れたクリエイティブな会社です。主にブランディング、グラフィックデザイン、プロダクトデザインを、印刷物・Web・プロダクトなどのメディアを通じて表現されています。

また2021年には、印刷会社による「印刷の時代は終わった」と断言したように見える年賀状を配布し、朝日新聞やyahooニュースをはじめに、紙とWebの双方向メディアで大きな話題になりました。
スクラッチ印刷と組み合わせたこの年賀状は、スクラッチ部分を削ると意味が真逆になるという印刷ならではのギミックを効果的に用いた、デザインと発想の勝利ともいうべき作品だったのです。
面白いアイデアを求めている人や、理想をカタチにしたいデザイナーの方は、ぜひ株式会社サンコー様へお問合せください。

笑顔で撮影に応じてくださる有薗様

「新型コロナ由来の業績不振、その巻き返しはWebサイトから」

インタビュー中の有薗様

最初の仕事で、目からウロコの内容がたくさんあった

「Soichiroの扇塚社長との出会いは、商工会議所の青年部だったかな。いや墨田区が行っているフロンティアすみだ塾だったかもしれません。どちらも企業の後継者や若手経営者の集まりなんですが、そうした場で知り合いました。
そんな中、私の知り合いの印刷会社さんからWebサイトのご相談を受けたんです。『うちには今11人の営業がいるんだが、Webサイトを12人目の営業マンにしたいんだ』と仰っていた。そうなるとWebマーケティングの視点が必要だと思い、扇塚さんにご相談したんです。
2016年頃だったかな。その頃はまだ、印刷業界ではWebサイトで下請け先を探すというのは一般的ではなく、やはり人づてに探すことが常でしたので、そこまでコンテンツマーケティングに力を入れたサイトを作ったことは、私はなかった。でも扇塚さんのやり方を見て『こうやって作るんだ』というような、目からウロコの内容がたくさんあったんですよね。今まで知らなかった世界を、お仕事を通じて知ることができたんです。」

扇塚さんと一緒に作った印刷会社のアクセス数が、うちを上回った!(笑)

「そしたらね、その印刷会社さんのアクセス数が劇的に増えたんですよ。僕ね、当時自分の、サンコーの自社サイトで結構ちゃんとブログとか書いて、地道に更新もしていたんです。なのに、ブログすら開設していないその印刷会社さんの方が圧倒的にアクセス数が、気が付いたらうちの倍くらいになっていて『僕が紹介したのに!Soichiroさんと僕らで一緒にサイト作ったのに!』と(笑)。ただ、当時はまだうちのサイトのテコ入れまでは考えてなかった。というのも多分2018年ぐらいまでは、うちはそこまでサイトに依存しなくてもよかったんです。自社に人を集めることができるし、新しい出会いも数多くあり、いろいろな仕事にも繋がっていたので、『悔しいけどほっときゃいいや』ぐらいの感覚だったんですよね。」

サンコー様の社屋外観

新型コロナの時代になって仕事が一気になくなり、悶々と考えた

「ただ、そこから新型コロナの時代になって、様々なことがガラッと変わった。それまでの僕の営業スタイルは、いわゆる肝臓営業だったんです。飲みに行って話す(笑)。あとは講演依頼も多かったし、セミナーもやったり。とにかく人と直接会って話す、という形が基本でした。でも、それができなくなったわけです。そのうえ下請けの仕事も一気に減少して、印刷機が完全に止まっちゃったんですよ。さすがにこれはまずいと思いましたし、びっくりするぐらい暇になっちゃったので、もう悶々と考えました。
このコロナ期によって人と人がデジタルで繋がることが当たり前になったら、たとえコロナが明けても、一度減った印刷物のボリュームが元に戻ることはないだろう。でもうちには印刷機があるし、そのための借金もあるし、働く人もいる。どうあっても印刷機は動かさなきゃいけないんだ』そう思ったときに、『コロナが明けて世の中がよりデジタル化したときに、それでも残る印刷物って何だろう?』と考えたんです。
情報を伝えるのはデジタルが遥かに早い。そうなると物としての価値のある紙しか残らない。例えば、結婚式で牧師さんの前でサインする結婚証明書とか、それそのものとして価値があるような印刷物しかもう残らないんじゃないかと思ったんですよ。
そして、『その物として価値のある印刷物を作るのは誰なのか? デザイナーさんではないだろうか。そのデザイナーさんが何か仕事をする中で困ったときにウェブを叩いたらうちのサイトに来るような、そんな仕組みができないだろうか?』そう思って、Soichiroさんにご相談したんです。2020年の7月ぐらいだったと思います」

社内にあるラジオON AIRライト

今度は自社サイトをSoichiroさんと一緒に再構築した

「扇塚さんとは、まず最初にペルソナを作るところから一緒に始めました。ターゲット層は定まっていたので、そこからペルソナを作り、カスタマージャーニーマップを作ってキーワード分析して、っていう一般的なそのステップにしっかりと取り組んだ。そのうえでそれを反映したサイトリニューアルに取り掛かったんです。
また、僕は元々ブログをたくさん書いてたんですが、例えばその中でヘッダーの設定が間違っていたり。サイトを細かく見て行ったらいろんな問題があったことも判明した。Web制作者側の視点で技術的なところを見直してもらったりもしましたし、あとは検索を意識したブログの書き方やタイトルをつけ方を教わったり。思えば今まで、そんなこともしたことがなかったんですよ。そうした様々なやり方を教えていただき、自社サイトに反映していった。また、最終的にそれらを我々が自分たちの手で行えるようにやっていただきました

Soichiroの満足度

大満足です。満足度300%ですね。
今は、デザイナーの人たちに対して情報発信することで、それを誰かが拾って問い合わせをしてくれて仕事に繋がっている。また、そうした実績が積み上がっていくことで、「あそこに行けば相談に乗ってくれるよ。」とお客様がお客様を紹介してくるようにもなりました。 こだわりを持つ人の琴線に引っかかって、そしてその期待に応えることもできるっていうことが、ちゃんとアピールできるようになったことが大きかったんだと思います。
それに、扇塚さんとのディスカッションの中では『それはアクセス集まるかもしれないけど、うちが出すメッセージじゃないからやらないよ』というような施策例もあったんですが、そこも含めてありとあらゆることを喧々諤々話せたのが、全部経験になったと思っているんです。そういう部分も良かったなと思っているんですよ。」

Soichiroよりメッセージ
サンコー様とSoichiro

株式会社サンコーの取締役社長である有薗悦克様は、墨田区による事業後継者の為のビジネススクール「フロンティアすみだ塾」の先輩にあたります。いつも様々なことをご相談させて頂いている、とても頼りになる憧れの先輩です。
その有薗様からSoichiroにご依頼いただいたお仕事は、サンコー様の自社サイトをテコ入れするための改善策でした。ペルソナ作りにはじまる多くの工程を経て、様々な案を精一杯ご提案させていただきました。
驚いたのは、その後のことです。テコ入れ案を取捨選択した後に自社サイトを自社内だけで回しはじめられた。いや、確かに私たちも自走できるようにとお手伝いをいたしましたが、でもまさか以降4年にわたって完全に自走されるとは思ってもみなかったのです。私はサンコー様のスタッフ力、そして継続する力を目の当たりにし、大きく胸を揺さぶられました。

そう、私が思うサンコー様の最も大きな強みは「継続」だと思うのです。
思えば新型コロナ以降、厳しい状況が続いている印刷業界の中にあって、サンコー様は自らの考察とアイデアと実力でその逆境を跳ね返し、印刷会社を継続されています。
デザインの分野に焦点をあて、印刷技術の粋を尽くすことで存在感を発揮し、紙にこだわるグラフィックデザイナーさんたちから「困った時に頼れる印刷会社」であるという認識を得るに至り、印刷業を継続することに繋げているのです。

逆境を前にしても決して負けず、考えて動いて最善を尽くして生き残り、そして継続し続ける。株式会社サンコー様のそうした姿を強くリスペクトすると共に、Soichiroもまたそうありたいと強く思っています。

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2023/7/21 更新
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