私らしい働き方を考える!墨田区が主催する女性の働き方を考える交流会に参加してきた
こんにちは!Soichiroのマツシマです。
墨田区が主催する女性求職者の方との交流会イベント「すみだキャリアCafe女子会」に社長の扇塚と参加してきました。
すみだキャリアCafe女子会とは?
墨田区にある“女性が活躍できる会社”で働く女性をゲストとして迎え、就職・転職活動中の方に自社が行っている働きやすい環境づくりや、働くきっかけなどをシェアし語り合う女子会です。私達はゲストとして、自社の活動や仕事内容などをシェアする立場で参加してきました。
今回の開催地は墨田区石原にあるモノづくり工房nuuiee(ヌーイ)。
モノづくり工房nuuiee(ヌーイ)とは
株式会社小倉メリヤス製造所が運営するnuuiee(ヌーイ)では糸や生地をメインにファッションプロダクトのノウハウと設備を提供する工房で、誰でも自由にモノづくりを行うことが出来ます。
ママさんや企業さん、プロアマ問わず誰でも自由にアパレル機器を使用することができ、生地サンプルを見てその場で注文することも可能です。
ミシンはもちろん、デジタル刺繍機やレーザー加工機、インクジェットプリンターなどの設備に加え、minne(ミンネ) などのハンドメイドアプリに投稿する写真をデジタル一眼レフで撮影することが出来ます。
ワークショップも定期的に行っているそうで、一度プライベートで伺いたいと思いました。
モノづくり工房nuuiee(ヌーイ)
〒130-0011東京都墨田区石原3-12-9
株式会社小倉メリヤス製造所
お問合せ:050-3496-7963(月〜金/9:00〜18:00(日曜・祝日休))
ゲスト同士で簡単に挨拶を済ませ、参加者の方も揃ったところで会スタートです。
ゲスト3名、参加者2名の39歳以下の計5名の女性、ゲストに同行した扇塚を含めた各企業の責任者と主催者の区役所の方、採用コンサルティング会社HRPの方々が見守る中で女子会となりました。
第一部:自己紹介
墨田区のキャリアカウンセラーとしてご活躍されている女性スタッフさん司会のもと、和やかな雰囲気で自己紹介を行いました。
IT企業シンクワンからゲストとしてやってきたAさんは22歳。
アプリ開発やWEBサイト構築などを行っているそうで、現在は大手航空会社さんのチームに入って活躍されているそうです。
シンクワンでは高校生インターンを積極的に受け入れているそうで、Aさんも高校卒業と同時に入社し4年目とのこと。社長はユーモアがある方だそうで、業務量は多くても社内の雰囲気がとても良いそうです。
なのはな福祉サービスからゲストとしてやってきたBさんは現在の会社に務めて7年目。
経理として事務をこなしながら介護従業員さんの精神面のサポートも行っているそうです。
介護士さんは皆、「利用者さまのために」という強い想いと責任感をお持ちだそうで、それ故時に衝突もあるそうです。Bさんはそんな従業員さん一人ひとりのお話を丁寧に聞くことで気持ちよく働ける環境づくりをしているとのこと。
自社のクライアントに居ない職種の方たちのお話が聞けるのはとても貴重で新鮮です。
私もSoichiroに勤めることになった経緯や自社の特徴など、扇塚に途中補足を入れてもらいながらお話させて頂きました。
第二部:交流会
参加者の2人はいずれも大学4年生の就活生。
大学生1名にゲストや採用コンサルティング会社HRPのスタッフさんを含め、2グループに分かれてディスカッションを行いました。
就活中の彼女たちが聞きたいことをメインに、私達ゲストもお互いの働き方に対する考えや、ライフスタイルなどをシェアしました。
- 「仕事に対するモチベーションはどうしていますか?」
- 「働いていて楽しいと思う瞬間はなんですか?」
- 「どうしたら自分にぴったりの会社を見つけることができますか?」
女子大生が抱えている就職に対する悩みや現在夢中になっていることなど、普段なかなか聞く機会のない話を聞くことができ、皆さんの回答が私にとっても大変参考になりました。
第三部:ディスカッションまとめ
会の最後には一人ひとり、一番心に残った言葉と明日への決意を発表しました。
皆さん立場や年齢は違えど、お互いに響く言葉があり前向きな締めくくりとなりました。
最後には同行した扇塚も、自身の理念と絡めて就職時の企業を見るポイントをシェアしました。
墨田区の充実した就業支援
今回「すみだキャリアCafe女子会」に参加してみて、墨田区の就業支援の手厚さ、企業と区の連携を見ることが出来ました。
墨田区では「まち・ひと・しごと創生」を墨田区総合戦略として策定しています。
活力ある年齢構成を維持するため、若い世代が安心して子どもを産み育てられる環 境をつくります。
本区の人口増加は、若い世代を中心とした社会増によって支えられており、若い世 代を含む誰もが住み続けたい、また、住んでみたいと思える環境をつくります。引用:墨田区総合戦略
これら将来展望を実現するため以下の事業を展開しています。
- 若年者就職サポート事業
- 就職支援コーナーすみだ事業
- 民間事業者と連携した子どもの職業体験事業
- 次世代ものづくりすみだプロジェクト事業
- 女性の再就職支援セミナー事業
今回私達が参加したすみだキャリアCafe女子会や、墨田区のものづくりを肌で感じる事ができるイベントスミファを開催したり、すみだ企業合同説明会など、墨田区の企業さんと連携しながら積極的な就業支援活動を行っています。
また、上記のような就職支援のイベント事業を担当している採用コンサルティング会社HRPのスタッフさんは墨田区の特徴をこのようにおっしゃいます。
「ネームバリュー・福利厚生等のワードがピックアップされるこの時代において、「人」の重要性を理解し、「人」に直接触れ合う機会を重視することで、「人」によって構成されている会社を発信しようとする姿勢、「全人格的なお付き合い」を大切にしているところが、すべての事業に共通している事項であり、墨田区の特徴と、個人的には感じております。」
採用支援やキャリア教育支援事業を展開しているHRPは都内を中心に事業を展開しており、都内区の多くの企業・官公庁の採用事業をサポートしています。
その中で、墨田区の特徴を“「全人格的なお付き合い」を大切にしている”とおっしゃっていることが非常に印象に残りました。
私たち企業が行うべき採用活動とは?
若者の傾向に合わせた就業支援
図:2018年卒マイナビ大学生就職意識調査より引用マイナビが調査した2018年卒大学生就職意識調査によると、「あなたの「就職観」に最も近いものはどれですか?」という質問に対し「楽しく働きたい」「個人の生活と仕事を両立させたい」と答えた学生が合わせて全体の約4割を占めています。
また「すみだキャリアCafe女子会」にいらしたHRPスタッフさんに、学生が企業を選ぶポイントや傾向を伺ったところ「会社の規模や知名度といった部分から、“安定”というキーワードが浮かぶ学生が圧倒的に多かった印象がありますが、近年“ワークライフバランス”などのキーワードで探している学生も多くなっている気がします。」
とのこと。
墨田区はライフ・ワーク・バランスの実施に力を入れており「すみだキャリアCafe女子会」においても「働き方やライフスタイル」「女性が働きやすい環境づくり」をシェアし合いました。
企業選択のポイント ベスト5
1位 | 自分のやりたい仕事(職種)ができる会社 |
2位 | 安定している会社 |
3位 | 社風が良い会社 |
4位 | 給料の良い会社 |
5位 | 働きがいのある会社 |
また、上記の意識調査によると企業を決めるポイントとして「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社 」を挙げる学生は回答の約4割で最も多く、次いで「安定している会社」「社風が良い会社」となっています。
学生が企業を決めるポイント3位の「社風が良い会社」ですが、墨田区ではものづくり企業の工場見学やワークショップ、ツアーがあり、社風を肌で感じてもらえる機会が用意されています。
こういった墨田区の活動は、就職者のその後の離職率を防ぐ効果もあるのではないでしょうか。
新卒者の3〜6割は3年以内に離職している
厚生労働省が2018年10月に発表した新規学卒就職者の離職状況によると、高校卒・短大等卒・大学卒によって離職割合は異なりますが全体的に3割以上の新卒者が3年以内に離職していることが分かります。
「すみだキャリアCafe女子会」にいらしたHRPスタッフさんに伺ったところ、求職者も様々な情報を得て吟味して選ばずに、“大手だから”“印象良かったから”等の表面的な部分で安易に企業選択してしまうケースもあるようです。
離職理由「人間関係の不満」が4割
大学を卒業して就職後、3年未満で転職した人の70.7%が満足していることが、公益社団法人の全国求人情報協会の調査で分かった。最初の仕事を辞めた理由は「仕事内容への不満」が51.5%でトップ。「人間関係への不満」が40.9%で続いた引用:入社3年で転職、7割が満足=賃金減少も環境重視―求人情報協会
エン・ジャパンが実施した「退職理由のホンネとタテマエ」についてのアンケート調査によると、ホンネの離職理由1位が「人間関係」であることが分かりました。
そのほか「社風や風土」「給与」「拘束時間」を理由に挙げた人も多く居るようです。
これらのことから、求職者が企業に抱くイメージと実際に働いて感じるギャップが大きければ大きいほど離職に繋がることが分かります。
離職を防ぎ、真の雇用獲得を増やすには
「すみだキャリアCafe女子会」にいらしたHRPスタッフさんに、企業が行うべき情報発信のあり方を伺ったところ
- 直接会う機会
- 触れる機会
- 見る機会
を作っていくことが大切であるとのこと。
その上で「ライフ・ワーク・バランス」や「社風・風土といった企業のカラー」を伝えるための情報発信も大切なのではないかとのことでした。
墨田区の取り組みを活用することも有効ですし、企業としても積極的にインターネットやSNSを活用し若者へ訴求する機会を増やすことで、真の雇用獲得に繋がっていくのではないでしょうか。
まとめ
「すみだキャリアCafe女子会」では求職者の方のリアルな声が聞けたことも大変貴重でしたし、企業の情報発信の重要性を改めて感じ、求職者に触れる機会を積極的に作っていくことが大切だと感じました。
弊社でも若者や女性が安心して働ける環境づくりに取り組んでいますが、それだけでなく取り組みをウェブサイトを通じて紹介していこうと思います。
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