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【IT導入補助金2024】採択率の結果速報と今後の採択率予測分析

2024年10月3日(木)に2024年IT導入補助金の採択結果が下記のように発表されました。

  • 第6次「通常枠」:約79%
  • 第11次「インボイス枠(インボイス対応類型)」:約90%
  • 第6次「セキュリティ対策推進枠」:約96%
  • 第3次「複数社連携IT導入枠」:約67%

その結果、全般的に採択率がアップする結果でした。

直近の採択結果の詳細はこちら

2024年度の申請数及び交付決定数の詳細はこちら

【2024年度】IT導入補助金の採択率推移

【2024年度】IT導入補助金:通常枠

通常枠の採択率推移

【2024年度】IT導入補助金:インボイス枠(インボイス対応類型)

インボイス枠の採択率推移

【2024年度】IT導入補助金:インボイス枠(電子取引類型)

第2回のみ申請数1、交付数1。他の回は申請無し。

【2024年度】IT導入補助金:セキュリティ対策推進枠

セキュリティ対策推進枠の採択率推移

【2024年度】IT導入補助金:複数社連携IT導入枠

複数社連携IT導入枠の採択率推移

IT導入補助金2024の採択率は上がる?

2023年のIT導入補助金の採択率は、76%と高い数値でした。
2024年度は最終集計が発表され次第ご報告します。
年々採択率は上がっています。IT導入補助金の申請は難しいものではありませんので、ぜひ活用しましょう。
IT導入補助金2020から2023年採択率推移

2024年度の申請数及び交付決定数の詳細については2024年度の申請数及び交付決定数の詳細をご覧ください。

採択されない主な理由は?

採択されない理由は何なのでしょうか。
それは、形式要件ミスです。
何より形式要件をきちんとミスなく記載する。また、審査項目を外すことなく、しっかり公募要領に合わせて、採択基準に則したものを記入することが大事です。 しっかりとミスの無いよう、申請しましょう。

形式要件をしっかり記載することは最低限必要ですが、採択されるポイントを押さえることも重要です。平均以上の申請書類を提出しましょう。

採択のポイントをまとめた記事はこちらから

【2024年度】IT導入補助金概要・申請スケジュールについて

補助金概要について

2024年度のIT導入補助金は以下の5タイプがあります。

  • 通常枠
  • セキュリティ対策推進枠
  • インボイス枠(インボイス対応類型)
  • インボイス枠(電子取引類型)
  • 複数社連携IT導入枠

詳細については2024年度 IT導入補助金でホームページ作成の記事でまとめておりますのでご参照ください。

申請スケジュールについて

最終回が追加、発表されています。公式サイト参照。

IT導入補助金の申請スケジュール2024

(参照:【IT導入補助金2024 スケジュール】と申請の流れをわかりやすく解説)

過去のIT導入補助金の採択率について

IT導入補助金は、ものづくり補助金や小規模事業者補助金と異なり、採択率が公表されていませんでしたが、2021年8月31日の第二次より公開されました。

ポイント

2017年〜2022年のIT導入補助金の採択率は約59.7%。
2022年以降は7割から8割近くに大幅アップ。

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

年度 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
採択率 約50% 約100% 約33% 約42% 59.4% 73.8% 76.3%
交付決定数 非公開 非公開 非公開 非公開 30,825 51,598 45,618
総申請件数 非公開 非公開 非公開 非公開 51,936 69,931 59,782

※2020年まで数字の公開はされておりません。よって経産省サービス政策課に電話をし、おおよそ大体の採択率を直接確認いたしました。

監修:岩永武大(中小企業診断士)

【2023年度】IT導入補助金の採択率

2023年3月23日(木)に発表された、2023年IT導入補助金の「通常枠」・「デジタル化基盤導入類枠」・「セキュリティ対策推進枠」の採択結果は以下のとおりです。

全体としての採択率は8割に迫る勢いです。

  • 通常枠:A類72.4%~77.3%/B類52.9%~63.6%
    申請数を見ると圧倒的にA類のほうが多い。これはA類が申請要件が少なく、B類に求められる補助下限額の150万円に満たない事業者が応募した結果と思われる。
  • セキュリティ対策推進枠:77.3%~100%
    セキュリティに特化したソフトを使用する申請者が少ないため、結果として採択率が高くなっています。
  • デジタル化基盤導入枠:63.2%~81.7%
    IT導入全体より高い採択率の傾向が見られます。

【2023年度】IT導入補助金:通常枠 A類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 全体
採択率 72.8% 72.4% 75.5% 77.0% 76.8% 77.3% 76.9% 75.5%
採択数 1,363 2,162 2,143 2,160 911 1,691 2,145 12,584
申請数 1,871 2,987 2,837 2,804 1,186 2,188 2,802 16,675

【2023年度】IT導入補助金:通常枠 B類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 全体
採択率 63.6% 55.8% 52.9% 60.9% 60.9% 60.7% 60.8% 58.7%
採択数 28 43 37 42 14 34 31 229
申請数 44 77 70 69 23 56 51 390

【2023年度】IT導入補助金:セキュリティ対策推進枠

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 全体
採択率 80.0% 86.5% 100% 87.5% 73.3% 90.0% 88.2% 86.7%
交付決定数 20 32 16 21 11 27 30 157
申請数 25 37 16 24 15 30 34 181

【2023年度】IT導入補助金:デジタル化基盤導入枠

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 10次 11次 全体
採択率 63.2% 70.2% 75.2% 78.2% 79.1% 77.6% 81.7% 80.5% 74.7% 81.6% 78.6% 76.8%
交付決定数 1,735 2,160 3,117 2,796 4,002 5,634 2,727 2,059 2,923 2,844 2,642 32,648
申請数 2,744 3,078 4,146 3,577 5,061 7,275 3,337 2,557 3,911 3,487 3,363 42,536

【2022年度】IT導入補助金の採択率

2023年3月23日(木)に発表された、2022年IT導入補助金の第19次「デジタル化基盤導入枠」・第9次「通常枠」の採択結果は以下のとおりです。
2022年全体で、デジタル化基盤導入枠の採択率は82.1%でした。

【2022年度】IT導入補助金:デジタル化基盤導入枠

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 10次 11次 12次 13次 14次 15次 16次 17次 18次 19次 全体
採択率 87.1% 88.3% 85.7% 87.0% 83.1% 82.4% 81,9% 86.1% 78.6% 78.0% 79.7% 82.0% 78.4% 83.7% 83.7% 82.0% 82.4% 85.6% 77.4% 82.1%
交付決定数 566 1,467 1,562 1,855 1,422 1,601 1,759 2,648 1,092 1,299 1,635 1,503 1,577 1,812 1,886 2,146 3,551 2,810 5,448 37,639
申請数 650 1,662 1,823 2,131 1,712 1,944 2,149 3,075 1,390 1,666 2,051 1,832 2,012 2,239 2,252 2,618 4,312 3,281 7,037 45,836

【2022年度】IT導入補助金:通常枠 A類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 全体
採択率 55.6% 55.1% 49.2% 43.8% 61.1% 65.1% 70.0% 67.3% 68.5% 58.1%
採択数 1,615 1,843 1,415 1,465 1,196 1,521 1,336 1,249 1,981 13,621
申請数 2,907 3,344 2,877 3,347 1,957 2,337 1,909 1,855 2,893 23,426

【2022年度】IT導入補助金:通常枠 B類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 全体
採択率 41.3% 42.7% 41.3% 44.9% 60.5% 59.4% 62.2% 64.3% 62.7% 50.5%
採択数 33 44 43 48 26 38 28 36 42 338
申請数 80 103 104 107 43 64 45 56 67 669

【2021年度】IT導入補助金の採択率(1次〜5次)

2021年1次〜5次類型で、採択率は59.4%でした。(IT導入補助金2021採択結果調べ)

【2021年度】IT導入補助金:通常枠 A類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 全体
採択率 55.5% 56.3% 58.0% 56.3% 57.6% 56.7%
採択数 1,317 2,507 1,648 1,013 1,042 7,527
申請数 2,373 4,452 2,840 1,799 1,808 13,272

【2021年度】IT導入補助金:通常枠 B類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 全体
採択率 52.2% 33.8% 43.4% 49.0% 31.7% 41.3%
採択数 48 53 36 25 13 175
申請数 92 157 83 51 41 424

【2021年度】IT導入補助金:通常枠 C類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 全体
採択率 58.7% 60.7% 61.1% 60.4% 59.2% 60.3%
採択数 1,908 5,869 4,656 3,719 3,595 19,747
申請数 3,249 9,664 7,622 6,158 6,074 32,767

【2021年度】IT導入補助金:通常枠 D類型

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 全体
採択率 55.7% 61.1% 61.4% 66.7% 63.9% 61.7%
採択数 444 1,036 782 554 560 3,376
申請数 797 1,696 1,273 830 877 5,473

【2021年度】IT導入補助金:通常枠 A~D類型合計

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 全体
採択率 57.1% 59.3% 60.3% 60.1% 59.2% 59.4%
採択数 3,717 9,465 7,122 5,311 5,210 30,825
申請数 6,511 15,969 11,818 8,838 8,800 51,936

【2020年度】IT導入補助金の採択率

2020年度のIT導入補助金の採択率はトータルで42.0%、以下各回ごとの採択率でした。株式会社知 好楽ネットワーク調べ)。2020年の数字の公開はされておりません。よって経済省サービス政策課に電話をし、おおよその採択率を直接確認いたしました。


下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 10次 合計
採択率 50% 50% 50% 50% 50% 49% 48% 33% 20.8% 19.2% 42.0%
  • ※ 倍率は、経済省サービス政策課に電話してしてヒアリングした結果
  • ※ A,B,C各類型同じ倍率ということでした

上記の通りトータル42%の採択率でした。

【2020年度】IT導入補助金の採択者数

公開されている件数をカウントしました。


下記の図は横にフリックして全体を見ることができます。

1次 2次 3次 4次 5次 6次 7次 8次 9次 10次 合計
A類型 2,464 208 418 462 646 331 599 431 399 545 6,503
B類型 0 5 21 20 26 11 20 18 11 23 155
C類型 0 543 1,326 1,631 3,178 1,842 3,509 3,151 3,344 3,594 22,118
合計 2,464 756 1,765 2,113 3,850 2,184 4,128 3,600 3,754 4,162 28,776

IT導入補助金2020の総予算に関して

今回のIT導入補助金の予算額に関して、中小企業生産性革命推進事業の2020年度補正予算(2020年1月30日成立)は3,600億円計上されております。こちらの予算は、ものづくり補助金小規模事業者補助金IT導入補助金の3つの補助金を「複数年」に渡って、流動的に使用するためのものです。

「複数年」については、巷では3年と言われていますが、3年と決まっているわけではありません。複数年を仮に3年とした場合でも、3600億円÷3で、2020年度が1,200億円と決まっているわけでもなく、3つの補助金の割合が決まっているわけでもありません。

次に、2020年度1次補正(2020年4月30日成立)で700億円が計上され、2020年度2次補正(2020年6月12日成立)で1,000億円計上されています。こちらは全て2020年度のみに使われる予算となります(IT導入補助金でいうと特別枠など)。また、こちらの予算(700億円+1,000億円=1,700億円)も、ものづくり補助金小規模事業者補助金IT導入補助金の3つの補助金で分け合うことになります。こちらも3つの補助金の割合が決まっているわけでもありません。

参考:中小企業:中小企業対策関連予算

他のIT導入補助金についての投稿はこちら

監修者
岩永 武大
1977年生まれ。中小企業診断士、経営学修士。
株式会社 知好楽ネットワーク代表取締役。
プログラマーを経て、中小企業向け会計・給与・販売管理等の業務パッケージソフトメーカーに10年勤務。営業を5年経験後、新規事業の立ち上げに参画し、企画・営業・サポート業務の立ち上げを果たす。
同時期に東洋大学大学院にて経営学修士を取得。(修士論文は、「中堅企業の多角化戦略の成功要因 — 新規開発戦略における動向と課題 —」)

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2023/7/21 更新
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